kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

映画

映画「ヘレディタリー 継承」 −悪と向き合い克服できるか−

「ヘレディタリー」は2018年のホラー映画です。悪魔に憑依される呪われた家系を描いています。タイトルとなっている「ヘレディタリー」は血筋や家系からもたらされる「宿命」とも言うべきものです。 主人公は代々の旧家の出です。夫は精神科医。自身はミニチ…

映画「スマイル」 −居場所のない弱者−

「スマイル」は2022年のホラー映画です。呪いの連鎖を扱った映画です。しかしこの映画には別のテーマもあります。 幻覚や幻聴、トラウマの恐ろしさを映画のなかで克明に描いています。それだけではなく患者の孤立と周囲の無理解も描かれています。ホラー映画…

「ミークス・カットオフ」 −盲目の案内人と大衆−

「ミークス・カットオフ」は2010年の西部劇です。19世紀前半に起きた実際の出来事に基づいています。主演は様々な受賞歴のあるミシェル・ウイリアムズ(父親は投資家のラリー・ウイリアムズ)です。 3組の開拓民の家族がスティーブン・ミークという案内人を…

チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」

www.youtube.com キリル・ペトレンコ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるチャイコフスキー「ロミオとジュリエット」です。チャイコフスキー初期の頃の傑作です。上記動画はこの曲で最も盛り上がる部分を取り出したものです。悲劇的な恋を…

スコット・ジョプリン「パイン・アップル・ラグ」

www.youtube.com クリスティン・モスカさんによるパイン・アップル・ラグの演奏です。「ラグタイム」として知られる分野で有名なスコット・ジョプリンの作品です。演奏はホンキートンク・ピアノ風に調律されたピアノによるもので如何にもラグタイムらしい雰…

「逆転のトライアングル(Triangle of Sadness)」 −現代の階級社会−

「逆転のトライアングル」はスウェーデンのリューベン・オストルンド監督によって作られたグロテスクな2022年の風刺映画です。パルム・ドールを受賞しています。人気女性モデル役として出演したチャールビ・ディーンは本作が遺作となりました。 様々な背景を…

「にっぽん」無責任時代

現代社会は責任をとらない人間が得をするように出来ています。他人にリスクを転嫁して本人はリターンだけを得るのです。日本も同様です。具体的に見ていきましょう。 「ニッポン無責任時代」という1960年代の映画があります。コメディ映画ですが人生の極意が…

セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(Once Upon a Time in America)」はセルジオ・レオーネ監督の代表作です。また作曲家のエンニオ・モリコーネもこの作品で英国アカデミー賞を受賞しています。 初めてこの映画の短縮版を観た際には「薄汚いギ…

映画「シビル・ウォー」にみる戦場カメラマン

シビル・ウォー「CIVIL WAR」は2024年のアメリカ映画です。アメリカの内戦を描いていると話題になりました。しかしこの映画の本質は別にあります。 ベテラン戦場カメラマンであるリーと、同じくカメラマンのジョエルは間もなく陥落するであろうワシントンDC…

人間は霊的存在となれるか

人間は霊的な存在となる事ができるでしょうか。すなわち何時の日にか肉体を持たない純粋に霊的な存在として生きることは可能なのでしょうか。 「肉体から離れた精神的な存在となって永遠に生きたい」という人間の願望は宗教において繰り返し見ることができま…

シンプルに考えられず間違えてばかりの日本人

日本人はシンプルに考えられません。人類が生き延びて来られたのは単純な経験則に従ってきたからです。ところが日本人は本質ではない些末で複雑な事象にこだわり、失敗ばかり繰り返しているのです。 機械学習の分野では良く知られていることですが、学習する…

人の命をもカネに変える資本主義 −「パーフェクト・ケア」に見る介護ビジネス−

資本主義は全てをカネに変えるシステムです。子供を産ませるのは次の労働者を再生産するためであり、教育は良き労働者を育てるためにあります。こうして人々は、何の疑問も持たずに資本家に忠誠を誓い、役に立たなくなるまで奉仕し続けるようになるのです。 …

犠牲を厭わず理想を追うことについて(映画「ピュア」)

「ピュア 純潔」というスウェーデンの映画があります。アリシア・ヴィキャンデルが主演をつとめましたが、その演技力によって数々の賞を勝ち取りました。「純潔」というタイトルは誤解を招きかねませんが、真面目な作品です。原題は「美しきものへ向かって」…

「サム=サマンサ」 −友人としての男女−

よくある男が女になってしまうというコメディ映画ですが、結末は一風変わっています。ラブロマンスの要素もあります。意外に重要なテーマを扱っている寓話です。 プレイボーイで仕事もできる独身主義者のサムは、ある夜、友達の独身お別れ会に参加します。家…

「ザ・メニュー」 −芸術家と鑑賞者の関係−

2022年に公開された「ザ・メニュー」という映画があります。孤島にある高級レストランで、選ばれた客だけに提供される一風変わったメニューと、異常な体験を描いています。ブラック・コメディです。 レイフ・ファインズが、サイコパス的なカリスマシェフを演…

脳の使い方を知らず環境に適応できない日本人

日本人は変わりゆく環境に適応できません。このままでは滅ぶしかないでしょう。生物として極めて当たり前のことができていないのです。なぜ日本人はこうなったのでしょうか。 人間は、外界をシミュレートできる、脳という面白い器官を持っています。世界の小…

自分と世界を正しく認識できず夢も持てない日本人

日本人は正しく外界を捉えられていません。自分も分かっていません。人間は世界を脳というフィルターを通して見ています。ですからそのフィルターが歪んでいれば、世界も歪んで見えます。同じ世界を見ていても、まったく別なものを見ており、その結果、違う…

人間にとって時間とは何か

人間にとって時間とは、どういう意味を持つものでしょうか。我々は時間というものを漠然とは感じています。絶対的なものではないにしても、相対的な時間はあるだろうと思っています。ところが実のところ、時間軸そのものがあるのかどうかさえ不確かなのです…

自動車業界に待ち受ける未来 −移動の革命−

自動車業界で現在起きているのは、移動の革命です。これを単に電気自動車や自動運転、空飛ぶクルマなどのバズワードで捉えてしまうと、未来を見誤ります。 通信における革命はインターネットから始まり、我々のライフスタイルを変えてしまいました。移動の革…

他人に依存しながら支配しようとする日本人 −個が確立されていない日本−

日本人は依存心が強い人々です。世界一冷たい人々と言われる日本人ですが、その一方で他人に寄りかかろうとするのが日本人なのです。 日本には厳しい掟が存在しています。世間のルールです。それを破るとネットでは炎上し、社会的生命を絶たれてしまう事もあ…

貧困層を嫌悪する中流階級 −社会的流動性が無くなった日本−

中流階級は、底辺層を憎悪しています。例えば地方出身者で、現在は都内に住み、自分の力でここまで上り詰めたと勘違いしている人達に見られる態度です。 貧困者や障がい者は、彼ら自身に問題があるのだと考えます。彼らに税金を使うのは無駄だと考えています…

自己家畜化が進み、狩猟採集民ではなくなった日本人

ヒトは基本的に狩猟採集民です。今でもその頃の性質を多く残しています。しかるに日本では、家畜として相応しい者が選択されて生き残ってきました。人為的に選択された奇形のような人々です。 狩猟採集民と聞くと、未開の地で槍を持って獣を追いかけている、…

言われるがままに踊り続ける日本人

日本人は騙されやすい人々です。自分で考えることができません。誰かから言われた通りの事をやるだけです。振付師から「祭りだ、踊れ!」 と言われれば、無表情でそれに従うのです。やる気が無いのに「仕方がない」と呟き、破滅へと向かって猪突猛進していき…

弱者が叩かれる日本 ー無責任と無限責任ー

日本では、上の人間は無謬であり責任を問われることがありません。その一方で底辺に近づけば近づくほど、すべての責任を負わされてしまうのです。もともと日本人は無責任な人たちです。誰も責任を負おうとしないのであれば、弱い者が責任を被るしかないのが…

「ザ・ハント」 -豚と豚との闘い-

米大統領が批判し、公開も延期されたという事が話題になった、「ザ・ハント」という映画があります。陰謀論を信じ拡散する愚民(レッドネック)と、リベラルエリート、グローバリストとの戦いを風刺的に描いています。暴力描写が目立ちますが、ユーモアもあ…

樹海(The Forest)

日本の名所「樹海」を舞台にしたホラー映画です。HBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」や「悪の法則」に出演していた、ナタリー・ドーマーが主演を務めています。ホラーではあるのですが、サイコスリラーとしての側面もある作品です。 主人公は行方不明…

仕事の効率が悪い日本人

日本人の効率の悪さには定評があります。なぜ彼らはろくに仕事をこなせないのでしょうか。 「私をスキーに連れてって」という映画がありました。その映画は、総合商社で働いている平社員の主人公が、オフィスで見積書を作っているシーンから始まります。見積…

表面しか見ず短絡的に行動する日本人

日本人は考えが短絡的です。表面しか見ません。例えば、災いを眼前の事象に結びつけて逆恨みします。疫病が発生すれば、目の前で苦しんでいる患者を非難します。「飲食店が悪い」と言われれば、個人経営の店を見つけては攻撃し、溜飲を下げています。 地震災…

国家が破産する日

日本人は未来に自分たちのツケを回しています。しかも悪いことに、自分達も自国の未来を信じていません。 人々は「日本は世界一の債権国家だ」と言います。それは日本に投資している人が少ないという事でもあります。投機筋は時々やって来てカネをかっさらっ…

手本が無いと堕落する日本

もしある日、世界から日本人以外の人々が消えたとしたら、文明はたちまちのうちに崩壊するでしょう。世界は地獄と化します。「食べるものがない? しょうがねえだろ。お前らで何とかしろよ」と耐乏精神と自助努力が奨励されます。困難に直面しても、そのまま…