2019-01-01から1年間の記事一覧
「ニッポン」という言葉は単なる国の称号ではありません。外国語には到底翻訳出来そうにない、独特なイメージの複合体を繋ぎ止めている、日本人にとって大切な記号なのです。 日本は田舎者や百姓の集まりのようなものですが、そうした国に住む無力な個人でも…
ニール・ヤングのハーヴェスト・ムーンです。キーはニ長調で、ギターの調弦もドロップDチューニング(6弦をEからDへ)を使っています。シンプルですが、ギターがもっとも良く響くようなコードを選んで作られており、ゆったりとしたリズムも相まって心地よ…
日本人には迷信深いところがあります。暗示に弱く、怪しげな話に直ぐに飛びついて、それが日々の行動を支配していたりします。もともとあった、そういった傾向が、統制のとれたメディアやネットによって、衆愚的な動きがさらに加速されています。野蛮な群衆…
日本人を特徴付けるもののひとつに無感動があります。現実から一歩引いたところで物事を眺め無感動であることを良しとする傾向です。人々は、甲子園のような限られた場所でだけ、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んだり笑ったり泣いたりすることが集団単位で許され…
「健康で文化的な最低限度の生活」を営むのに、この国では一体いくら必要になるでしょうか? 人々は生活費に加えて、高い税金を払っています。ひねくれた見方をすれば、人々は生まれきたことへの代償として、数千万円以上のカネを死ぬまで払い続ける定めにあ…
日本人は時々「一部の心無い人達が、こんな悪い事をしている」と言います。自分もそうなる可能性があるという自覚が無いのです。 日本は統計上は犯罪が少ない国となっています。確かに絵に描いたような凶悪犯は少ない気がします。しかし表面には現れない悪意…
日本のように上下関係にうるさく、過度に抑圧された社会では、表には出ない陰湿な企てや行為が発生し勝ちです。 以下は夏目漱石の「我輩は猫である」から、実業家の「奥様」が、初対面の苦沙弥先生に対し極めて攻撃的で失礼な態度でものを尋ねに行ったものの…
自殺について、仮に、<生活圏>、<決意の度合い>、<冷静さ>、<他人との関わり>という4つの軸を用いて考えてみます。 飛込みは、通常、生活圏内かそれに近い場所で行われるものです。その凄惨さ、公共の交通機関を麻痺させてしまうこと、場合によって…
年老いた男性とその娘らしき人達が会話をしていました。娘:「最近は外国人の働き手も増えてきて・・・」父:「気をつけるんだぞ」娘:「え?」父:「分かるだろ(---奴らにレイプされるんだよ!---)」娘:「どういう意味ィ?」父:「あいつら外国人や貧乏人は…
日本社会というのは絶え間ないストレスにさらされる場です。この社会で暮らす日本人の心では何が起こっているのでしょうか。 子供の頃からイジメを受けて育った実験用ハムスターは大人になっても周囲に従順である一方で、自分より弱いものに対しては攻撃的で…
ジャズボーカリスト、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)による、Green Dolphin Streetです。ラジオ放送の録音のようですが、この曲が持つ魅力を良く伝えています。 www.youtube.com
日本人はいったいに、欲望を制御するのが苦手のようです。 映画やドラマでよく見られるのは、不倫のシーンで、演出とはいえ、男性がいきなりガバッと女性を押し倒してしまうものです。それまで二人とも押し黙っていたのに、突如欲望に駆られたかのように行動…
日本人ほど視野の狭い人々はいないかもしれません。彼らは自分の事や、今現在にしか興味が無いのです。そのため長期的な視野に基づいて知や富を蓄積したり、インフラを整備するといった事が出来ないのです。そもそも彼らは、将来の担い手である子供を育て、…
"Don't Know Why"は、Jesse Harrisが作詞・作曲し、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)のシングルで有名になった曲です。ここではギタリストのPat Methenyがバリトンギターを用いて、独特のアレンジでこの曲を演奏しています。 Pat Metheny - Don't Know Why -…
男女関係を見てみると、日本人の人間関係の問題が浮き彫りになるようなところがあります。 日本人は愛情が薄く自閉的な傾向を持っています。人と付き合いたくないのかと思えるくらいです。以前は欲望や集団の圧力によって交わっていたのが、家族を持つ必要性…
シンガーソングライターとして活躍するReina del Cidによる、Johnny B. Goodeのカバーです。気持ち良さそうに歌っているのがいいですね。 www.youtube.com
以下はデカルトの「方法序説」からの一節です。 「私自身について言えば、一般の人々と比べてどんな点においても自分の方が完全であると考えたことは無かった。それどころか、他の一部の人達と、素早い思考や、明確で鮮明な想像力、必要な時に十分に想起でき…
日本人は抑圧された社会でも何故平気な顔をして生きていけるのでしょうか? ドストエフスキーの「死の家の記録」には、個性豊かで時に愛すべき囚人達の姿が描かれています。書き手は囚人の中に共通するある特徴に気づいていきます。 囚われの身でありながら…
「ウエストワールド」というHBOのドラマがあります。人間を楽しませる為に作られたアミューズメントパークのアンドロイド、彼らには自意識があり、人間と同じ様に食事をしたり眠ったりします。観光客に撃たれれば血を流して苦しみますが、殺される度に記憶を…
ヴィヴァルディのピッコロ協奏曲 ハ長調(RV443)から第3楽章です。生き生きとしたLucie Horsch(ルーシー・ホルシュ)のリコーダー演奏によって、まるで別の曲を聴いているかのようです。 www.youtube.com
年配の男性二人が会話をしていました。 A:「前から思っていたけど、あの会長は悪い奴だったよなあ、よく捕まえたよ」 B:「フランスのマクロンもデモで大変だよねぇ」 A:「アイルランドもあるしな!」 B:「あ? ああ、イギリスのBrexitもどうなるんだろうね」…
日本人は対人恐怖症が多いことで知られています。人々は常に他者の視線を意識します。「後ろにも目を持ちなさい」と躾けられたかの如く、迷惑を掛けないよう背後にまで気を配っています。こういったものが、皮肉にも自閉的な態度へと人々を向かわせます。 人…
子供の頃、移動図書館を利用した際に、家には無かった百貨辞典を読みふけっていたら、それを見つけた職員が突然「キャハハ、それは大人が読む本!」と言って読書を邪魔した事がありました。裸の女性が載っている訳でも無いのだし、そもそも、子供が読む本と…
一部の日本人は、定義のはっきりしない「日本人」にこだわります。「日本国籍を有する者」では、彼らは納得しないようです。 曖昧な伝説や神話、学説が入り混じって日本人の出自は不明です。父系の遺伝子は多様ですが、彼らは単一民族という「神話」に固執し…
ベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲である第16番は、彼が死ぬ直前の1826年に書かれました。楽章を増やし、あれこれ試したそれ以前の弦楽四重奏曲と比べて、シンプルな4楽章で構成されており、がっしりとした緻密な構成感や広大さは無いのですが、各楽章が…
プロコフィエフの交響曲第1番「古典交響曲」です。「ハイドンがもし現代に生きていたら?」というコンセプトで作られ、古典的なものを継承しつつも聴き手を退屈させず、全楽章が快活さに満ちていて聴きやすいのが魅力的です。 www.youtube.com(バーンスタイ…
日本人には、自ら長所と思ってきた幾つかの特性があります。それはどういったもので、今でもそれは受け継がれているのでしょうか。 (1)集団主義 自我が不確かな事から来る集団依存主義は、個を捨て共同体が目指す方向に皆で一斉に動く事により、大きな力…
日本人は暴力が大好きです。精神的な暴力はもちろん、物理的な暴力を振るう事も好みます。 昔、列車に乗った際に、シーズン中だった事もあり、席が取れず立ち乗りとなりました。その中に埋もれてしまう様に親子三人連れが居たのですが、渋い顔をしていた40歳…
日本人は自然から法則を読み取ったり、それを何かに応用するというのが苦手な人達です。 昔の人々は、重いものを斜面を使って引き上げ、斧やくさびを使いながら、それらに共通する斜面の原理を見出しました。またアルキメデスは、テコで地球を動かせると言っ…
日本人は理性だけでなく、感情も鈍い人々です。他人の感情を読み取り、そして共感するという最低限の事も出来ないのです。 以前、夜遅くバスに乗った際、たまたま酷く幹線道路が渋滞しており、時間を考えればこのまま降りて歩いて帰ったほうが速いかもしれな…