kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

レビュー

映画「娘の季節」

「娘の季節」は1968年の日活映画です。今年の7月に亡くなった和泉雅子さんが主演です。女優業の他に1980年代からは冒険家としても活躍しました。 この映画はちょうどワンマンバスが台頭した頃を舞台としています。それまでのバスは運転手と車掌の二人体制で…

映画「007/ゴールドフィンガー」 -永遠の輝きに魅せられる人類-

「ゴールドフィンガー」は、ジェームズ・ボンド映画シリーズの第3作です。1964年に公開されました。シリーズ初の大ヒット作となりました。この映画には幼稚な男児が夢描く、金塊、裸の女、銃、殺し、クルマ、アクションといった要素が全て詰まっています。 …

映画「MaXXXine マキシーン」 −保守と革新−

「MaXXXine マキシーン」はタイ・ウェスト監督によるホラー映画三部作の完結編です。 主人公マキシーンは無名のポルノ女優です。何時かスターになることを夢見ています。ようやくホラー映画のオーディションに合格し主演を務めるチャンスを得ます。しかしそ…

「逆転のトライアングル(Triangle of Sadness)」 −現代の階級社会−

「逆転のトライアングル」はスウェーデンのリューベン・オストルンド監督によって作られたグロテスクな2022年の風刺映画です。パルム・ドールを受賞しています。人気女性モデル役として出演したチャールビ・ディーンは本作が遺作となりました。 様々な背景を…

「にっぽん」無責任時代

現代社会は責任をとらない人間が得をするように出来ています。他人にリスクを転嫁して本人はリターンだけを得るのです。日本も同様です。具体的に見ていきましょう。 「ニッポン無責任時代」という1960年代の映画があります。コメディ映画ですが人生の極意が…

セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(Once Upon a Time in America)」はセルジオ・レオーネ監督の代表作です。また作曲家のエンニオ・モリコーネもこの作品で英国アカデミー賞を受賞しています。 初めてこの映画の短縮版を観た際には「薄汚いギ…

映画「シビル・ウォー」にみる戦場カメラマン

シビル・ウォー「CIVIL WAR」は2024年のアメリカ映画です。アメリカの内戦を描いていると話題になりました。しかしこの映画の本質は別にあります。 ベテラン戦場カメラマンであるリーと、同じくカメラマンのジョエルは間もなく陥落するであろうワシントンDC…

「最後の一句」

「最後の一句」は森鴎外の短編小説です。時は元文3年。1738年の大阪が舞台です。死罪を言い渡された父親の無罪を信じて、娘が身代わりを申し出るという話です。 奉行所は、誰かが娘を唆してこの大胆な行為に及ばせたのではないかと疑います。そのために白州…

自分のモラルを試される理想郷

アマゾンのプライム・ビデオでドラマ「フォールアウト」が公開されています。核戦争後の地球を舞台にした物語です。舞台設定は同名のゲームをもとにしています。 核シェルター「ヴォルト」の生き残りであるルーシー。不老不死のミュータント。脱走兵。彼らを…

人間のあるべき姿 −ヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」−

数多(あまた)ある書物の中でも人生の節目において何度も読み返すべき重要な本があります。ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」はそういった本のひとつです。人間がこれから目指していくべき方向についての大切な示唆を得ることができます。 シッダールタは…

人の命をもカネに変える資本主義 −「パーフェクト・ケア」に見る介護ビジネス−

資本主義は全てをカネに変えるシステムです。子供を産ませるのは次の労働者を再生産するためであり、教育は良き労働者を育てるためにあります。こうして人々は、何の疑問も持たずに資本家に忠誠を誓い、役に立たなくなるまで奉仕し続けるようになるのです。 …

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第12番

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番は、後期に書き上げられた一連の弦楽四重奏曲のスタートとなる曲です。交響曲第9番とミサ・ソレムニスという大作を書き上げてから、ベートーヴェンは、それまで中断していた弦楽四重奏曲の作曲を再開します。その嚆矢とな…

犠牲を厭わず理想を追うことについて(映画「ピュア」)

「ピュア 純潔」というスウェーデンの映画があります。アリシア・ヴィキャンデルが主演をつとめましたが、その演技力によって数々の賞を勝ち取りました。「純潔」というタイトルは誤解を招きかねませんが、真面目な作品です。原題は「美しきものへ向かって」…

「サム=サマンサ」 −友人としての男女−

よくある男が女になってしまうというコメディ映画ですが、結末は一風変わっています。ラブロマンスの要素もあります。意外に重要なテーマを扱っている寓話です。 プレイボーイで仕事もできる独身主義者のサムは、ある夜、友達の独身お別れ会に参加します。家…

「ザ・メニュー」 −芸術家と鑑賞者の関係−

2022年に公開された「ザ・メニュー」という映画があります。孤島にある高級レストランで、選ばれた客だけに提供される一風変わったメニューと、異常な体験を描いています。ブラック・コメディです。 レイフ・ファインズが、サイコパス的なカリスマシェフを演…