kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

国家が破産する日

日本人は未来に自分たちのツケを回しています。しかも悪いことに、自分達も自国の未来を信じていません。

 

人々は「日本は世界一の債権国家だ」と言います。それは日本に投資している人が少ないという事でもあります。投機筋は時々やって来てカネをかっさらっていきます。しかし国債には人気がなく、日本人も国内への投資は概ね控えています。日本の未来を見限っているのです。

かつてAAAだった事もある日本の信用格付けは、今やAといった所です。悪くはありません。しかし積極的に投資対象とする国でもありません。

為替や株価も表面上は安定しています。外貨準備高も豊富です。「日本に価値は無いが、カネだけは持っている」というおかしな状況になっています。

 

日本人の貯蓄率は高く消費は冷え切っています。庶民の預貯金や年金は「お前らが使わないんだったら、俺たちが使ってやるわ」とばかりに、他の誰かが使うことになっています。それらは庶民に還元される事は決してなく、「中抜き」業者や、外国の投資へと向かいます。

 

日本は債券を積極的に買ってくれるので、外国にとっては良いカモです。しかも「返してくれ」とも言いません。日本には真の国力が無いので、借りた側は安心してそのカネを踏み倒す事が出来ます。タダで貰ったようなものです。これが日本の安全保障です。

日本のメーカーは米国や中国といった大市場が頼りです。日本製品は主に中流から貧乏人が買うものですので、彼らは円安によるダンピングを望みます。しかし利益を円に換えると、それは円高要因となります。それを政府が国民のカネを使って、また円安へと誘導します。何のことはない、政府が大企業にせっせとカネを貢いでいるのと変わりが無いのです。

日本は本来、内需でもっていた国なのに、一部の輸出企業への優遇策を取り続けてきました。いまや日本の衰退に拍車がかかっています。インバウンドだけが頼りです。そうなのですが、ろくな観光資源が無くサービスも悪く公衆衛生も悪い国なのに、外国人がやって来てカネを落としてくれるでしょうか。

公衆衛生に関していうと、例えば風邪にかかっても、クスリを貰って無理して出社し、感染を積極的に広めているような非常識な連中です。

 

災害を収束させる目処がつかず、巨額の融資が企業に対し行われ続けています。無利子、無担保、事実上無期限というのもあります。タダでカネが貰えるという事です。一方で庶民には布マスクやショボイ一時金しか与えず、それすら出し渋ります。

庶民や個人経営の飲食店などは、彼らにとってどうでも良い存在です。彼らは単価の高いステーキを食べたり、コンパニオンや芸者と遊ぶことによって、経済を回し文化にも貢献しています。いっぽう庶民は惨めなコンビニ弁当を買い、汚い部屋でまぐわうぐらいしか楽しみがありません。

しかし、大企業や、お金持ちの「友達」と付き合っていれば、彼らは何らかの見返りを期待できます。庶民や零細企業など、彼らにとって如何ほどの価値がありますでしょうか。

 

この永遠に続くとも思える盤石な日本システムも、やがて崩壊する時がやって来るのでしょうか? 然りです。このままだと日本が信用を無くす日がやって来ます。

もし日本が債権を有している大国で内戦が発生し国中が荒れ果てたら、その通貨や債券に信用など置けるでしょうか。日本は「世界一の債権国家です」と威張ってみても「お前らの持っている債券なんて紙クズじゃないか」と言われてしまいます。

あるいはもし、「カネは幾らでもあるので差し上げます。未来の日本人から借りています。奴らが勤勉に働く事を仮定して、そのカネを又貸しするのです」と言ったとします。

そうすると「日本には人がほとんど居ないし、そいつらもサルみたいな役立たずじゃないか。ろくなインフラもない。出生率も低いままだ。お前らに未来なんてない」と言われるでしょう。

そんな国から恒常的にカネを借りているなんて事が知れたら、自国の信用まで下がってしまいます。先物と同時に現物が下落するようなものです。

 

今はいくつかの指標が安定しているように見えますが、ある日突然、それらが連動して悪くなる日が来ます。そのきっかけは、世界的な不況や主要国での内乱といったものになるかもしれません。あるいは国内での不渡り続出や連鎖倒産かもしれません。

そうなった時にはもはや手遅れなのです。そうならない為に、あなたが国に尽くす事のできる方法を考えてみてください。


『国家が破産する日』予告編

国家が破産する日 (字幕版)