日本人にはその出自に関わらず、似たような傾向があります。従順で大人しい。しかし嫉妬深く互いに足を引っ張りあう。そして蛮性を内に秘めた陰湿さを持つと云った事です。子供の頃から続く虐待が、彼らの性格を歪めています。
多くの日本人は自分が虐待の被害者である事に、気付いてすらいません。しかし彼らは親に虐待され、教師から虐待され、仲間からの迫害を恐れながら育って来たのです。彼らはまともな扱いを受けて来なかった為に、他人をも尊重できない人間となってしまったのです。
こうして彼らは、共感性に欠け、表面的なルールだけを守る人間となります。ルールに意味など無いので「表面だけ守っていれば、裏で何をやってもいい」と思うようになるのです。
日本人と話すと、その考えの短絡さに驚きます。何でもかんでもショートカットしてしまうのです。インプットとアウトプット、その間の手間を出来るだけ省こうとします。抽象化が欠けています。意味を考えません。それが合理化だと考えています。
彼らには簡単に人を信用してしまう傾向もあります。「神過ぎる」「ネットが絶賛している」などと言って、すぐに人を崇め奉ります。彼らは自分で考えることすら面倒なのです。誰かに頼り、何とかしてくれるのを期待しています。子供のようです。本当は「どうにもならない」と気付いているはずなのにです。彼らは幼稚で暴力的なアニメに逃避する事を好む人たちです。アニメの主題歌が彼らの子守歌です。
こういった社会では、子どもは疎まれます。子供は必ずしも、可愛くて愛おしい理想的な存在では無いからです。公園では老人から目障りだと怒られ、マンションでは足音が五月蠅いと階下の住人から怒鳴り込まれます。
日本人は決して子供に「無限の可能性」などを見ていません。天才少年や少女がTVでもてはやされるのは、芸を教え込んだ動物と同じでカネになるからです。妊婦は二人分の「歩く穀つぶし」です。
若者は無価値です。自分でカネを稼げないからです。新入社員の給料を見てください。高給を食み椅子に座っているだけの老人の方がずっと偉いのです。彼らが大戦中に「使えない若者どもに爆弾を抱えさせて特攻させれば良い」と考えたのも無理からぬ事です。
昔は長男しか正式に結婚して家を持つ事はできませんでした。それでも日本の人口が激減する事はなかったのです。事実婚や近親相姦、不義密通、「いたずら」で産まれた子供も相当数いたはずです。
日本は性犯罪に対して寛容でした。父親がはっきりしない子供でも、共同体に余裕があれば、みんなで育て上げました。江戸時代末期に訪れた外国人で、「日本人は子供を大切にする」という感想を記している人がいますが、それはそういった共同体の人々が子供をあやしている場面をたまたま見かけたのかもしれません。今や共同体は崩壊し、シングルマザーは福祉やNPOに頼るしかありません。こんな環境で子供がまともに育つわけがありません。
虐待を受けて育った子供は、家庭や子供を作りたがりません。ましてや将来が不安に満ちているのなら、なおさらです。もし家庭を持ち子供が出来ても、自分が受けてきた仕打ちと同じことを「しつけ」と称して繰り返すのです。
「情操教育」を誤ると、とんでもない馬鹿に育つという事を私たちは学びつつあります。難関試験の合格者が、必ずしもまともに「考える」ことが出来るわけではないのです。
厳しい躾を受け、兵隊のように訓練された彼らは、斜に構えてあらゆる底辺層の努力を冷笑したり、他人に対し冷酷な事を平気で行ったりします。
1990年代に事件を起こしたカルト集団は日本の雛形です。日本人は彼らから「どんな悪さをしたとしても、口先で上手く言いくるめた方が勝ちなのだ」と学びました。匿名掲示板やSNSが身近になってくると、相手の書き込みに対し、すかさず短文で切り返し相手を遣り込める術を、万人が磨き始めました。彼らは論理やレトリックを、詭弁を弄するための単なるテクニックとして用いています。
虐待だけでなく、貧弱な情操教育が日本人の劣悪さに拍車をかける事になったのです。適切で節度ある感情は人格の土台です。それがあって初めてまともな人間となるのです。単に「感情的である」ことと情熱を持つことは違います。情熱を持つ人々は、世界を変えることが出来ます。
ただし、人当たりの「良い人」に気を付けることです。それなりの地位にありながら、誰もが褒める「良い人」は、作られた幻か、大変危険な人物です。それだけは覚えておいてください。
The End of the World - Skeeter Davis (Allison Young cover)
アリソン・ヤング（Alison Young）さんによる「この世の果てまで（The End of the World）」のカバーです。歌詞は「なぜ太陽は輝き、小鳥はさえずるのか。世界の終わりだというのに。朝起きた時に何も変わっていないのは何故なのか。なぜ心臓は鼓動を続けるのか。あなたが『さようなら』と言った時に世界は終わったのに」という内容です。
