日本人は互いに協力しません。人間は助け合いにより文明を築きました。協力は生物にとって必要不可欠です。この原理に背いて生きる日本人は絶滅する運命にあります。
地球上の全ての動植物は互いに助け合う関係にあります。これは比喩ではありません。「協力」「共生」は進化にとり必要不可欠な要素です。
たとえば野生のイチジクはイチジクコバチと絶対共生関係にあります。イチジクは花が実の中にあるという特殊な形態をしておりイチジクコバチが卵を産み付ける為に実の中に入らなければ受粉出来ないのです。その代わりに幼虫は周りにある実を食べて育つ事が出来ます。この関係が無ければお互いに生きられないのです。
これは極端な例ですが、多かれ少なかれ動植物は共生関係にあります。ある特定の種が絶滅すると他の種にも影響を及ぼします。自然界のバランスを崩してしまうのです。
人間も協力し合うことで今の文明を築きました。狩猟生活から農耕生活へと移行すると人々はより助け合う必要が出てきました。役割を分担する事で効率的に食料を手に入れる事が出来たのです。その結果、自分達が摂取する以上の食物を生み出す事が出来たのです。
これにより更に分業が加速され統治機構も複雑化しました。定められた土地で集団生活を営むために掟を作り秩序を守らなければなりません。階級が生まれ奴隷や労働者、支配層へと分かれていきました。支配者は大きな目的の為に人民を使役する事ができました。こうして古代文明が生まれたのです。
もし互いに協力し合わない集団が現れたら、その人達は数世代を経ないうち絶滅するでしょう。外敵や内部崩壊によってです。それがまさに日本人なのです。
日本人は共感力が低く互いに助け合いません。「空気を読む」という「能力」は集団内における権力者の意向を探るものです。犬や羊にも備わっている能力に過ぎません。日本人は、個々人の複雑な感情を読んで共感する事自体がそもそも苦手なのです。
日本人が暮らしてきた「ムラ社会」では自己犠牲を顧みず「ムラ」のために行動する必要がありました。しかし日本人は集団外になると途端に冷たくなるのです。これは「集団内バイアス」と呼ばれます。日本人は集団内バイアスが強いのです。
家族や地域コミュニティ、所属部署を離れてしまえば、そこは自分とは何の関係もない世界です。助け合うなど思いもよりません。
誰でもこれを観察することが出来ます。たとえば会社でも部署が違えば敵意丸出しで社員が対立しています。日常では無理ですが「仕事」という名目ならば、思う存分相手を叩きのめす事が出来るのです。日本人にとっては「ハレ」の舞台なのです。
他部署から依頼があったら最大限の敵意をもって報いるか、せいぜい最小限の事しかやりません。会議では冷たい応酬が飛び交います。会社全体の利益などはどうでも良いのです。それよりも「ソト」の部署が不利益を被り、「ウチ」の利益が最大化できれば良いのです。
こうした対立はむしろ好ましいものです。「ムラ」の結束を高めるからです。自分が所属する「ムラ」以外は憎き「敵」なのです。「ムラ」の中に虐める弱者が居るのも重要です。それらは「ケガレ」の対象です。存在してはならぬ忌むべきものです。虐待の対象があると便利です。虐める事で成員同士の不満が溜まることを防いでいるのです。「ムラ」社会にとっては良いガス抜きとなります。職場での会話は、「ソト」の敵や内部にいる異物への悪口や嘲笑で満ちています。
近年の日本社会はゼロサムゲームとなりつつあります。しかも全体のパイは縮小する一方です。
非ゼロサムゲームにおいて有効な戦略は「しっぺ返し」戦略です。最初は相手に協力しますが、もし相手が裏切ったら自分も裏切ります。しかし相手が協力して来たら自分も協力するのです。これがどんな場面でも有効です。
けれどもゼロサムゲームでは違います。ここでは常に相手を出し抜くように行動します。相手の攻撃を予想した上で自分の損失を最小限にする工夫も必要です。
このようにゼロサムゲームにおいては、他人を疑心暗鬼の目で眺め、相手の損失を大きくし、自分の損を少なくするように行動する事を人は学ぶのです。
たとえば今の日本でもっとも美味い汁を吸える職業は政治家です。タテ社会の最上位に位置し、高額の給料を得る事ができます。仕事をしなくてもです。年金もたんまり貰えます。彼らはいったん議員になると平気で公約を破棄します。「騙されたてめえが悪い」というわけです。次に彼らは自分の利益を最大化する為に邁進します。日本の国益など知った事ではありません。
さて、最近の日本人はさらに先を行っています。日本人の行動特性として有名な「スパイト行動」です。自分が損しても良いから相手に損失を与えるという行動です。最終的に自分も損するので全く合理的ではありません。
先に挙げた会社での部門対立の例を思い出して下さい。最終的には会社の利益が損なわれ職を失う可能性さえあるのに、「ソト」の部署が不利益を被るように行動しているのです。
これは裏切り者に対する強い「報復」の意を示す戦略といえます。「集団の和を乱すものは徹底的に叩き潰す」という意思をグループ内に示しているのです。それにより集団が危機に陥っても知った事ではありません。
確かに狭い中世のムラ社会で生きる日本人にとっては、表面的な「和」が最も大切だったに違いありません。集団の全員を抑圧状態に留め置くことが、生き延びる為に必須だったのです。
しかし現代でも同じ考え方なのは問題です。要するに「皆でくたばろう!この日本で」と彼らは言っているのです。第二次世界大戦時は危うく日本が崩壊する所でした。あの時点で従来の日本は消え去ったのです。今我々が見ている日本は空虚な幻です。しかし今度は物理的に日本が消えてしまうかもしれません。
明治維新から世界恐慌までと、戦後からバブル崩壊までは、日本人にとり珍しく世界は非ゼロサムゲームでした。植民地の人々や米国市場を利用して、日本人だけが利己的な利益を喰む事が出来たのです。
どんな汚い手を使っても「ムラ」以外の連中を出し抜くという日本人の特性も、一時的に有利となりました。世界の調和を考えず、自分の利益の為に邁進する姿勢が、日本国の利益を最大化するのに役立ったのです。当然のことながら非ゼロサムゲームにおいてそのような身勝手な戦略は許されません。日本は叩き潰される事になりました。
そして再び日本はゼロサムゲーム状態となっています。自分が損をしても相手を容赦なく叩き潰すという日本人の特性がさらに強化されています。
ただしゼロサムゲームといっても未だ過渡期にあります。インフラは完全に崩壊したわけではありません。コンビニに行けば高価ですが食料が手に入ります。低賃金ですが仕事は見つかります。家賃は高く間取りも狭いですが暮らしてはいけます。つまり特別努力しなくても生活は出来るのです。
日本ではバブル崩壊後の長きに渡りデフレが続きました。給料は低く努力しても報われない。でも物価が下がっていき、生活には不自由しなかったのです。
これが日本人の心理に影響を与えました。つまり無気力な人間が増えたのです。
あなたの職場の問題社員を観察して下さい。問題社員は多かれ少なかれ次のような特性を備えています。自分の意思がない。他人のことを考えない。必要最小限のことしかしない。すなわち指示を理解しない、考えない。しかし言われれば素直に手だけを動かす。条件反射的に行動します。だから大した成果を生み出せません。
そして決まったように睡眠不足です。6時間も寝ていません。それゆえに乏しい能力を発揮することさえ難しくなっています。睡眠時間は問題社員を判別する良い指標となるでしょう。
理解できず考える事も出来ないので矯正は不可能です。彼らは自分の事にさえ無関心なのです。運命に身を委ね屠られるのをただ待っている哀れな羊です。表面上に現れないだけでこのような人間が多くいるのです。
彼らは何処にでも居ます。昨今の日本は投資が「流行り」です。「投資をすべし」という言葉に釣られて行動を起こします。けれども彼らは理解していません。「インフレ」さえも良く分かっていないのです。自分で学び考える代わりに彼らは「先生」「師匠」を見つけようとします。教わった手順通りにやれば儲かると思っているのです。SNSで見つけた訳の分からぬ赤の他人を信用し騙されるか失敗します。そして人のせいにするのです。
日本人は他人の足を引っ張り邪魔をする事に夢中です。それ以外の人間も上で触れたような無気力・無関心で無能な人々なのです。
ある中国人Youtuberが日本人の特性として次の3つを挙げていました。「偽善」「抑圧」「単純」です。
同調圧力によって日本人は抑圧状態にあります。表面的には親切で丁寧ですが、心の中は違います。相手に害を与えようとしているか無関心かのどちらかです。彼らの仕事は単純なもので、生活も単調そのものです。日本が衰退して行くのも当たり前です。
このように生来の特性に加えて長きに渡る経済的停滞が、日本人に悪い影響を及ぼしました。社会がゼロサムゲーム状態となって更に凶悪化が進んでいるのです。
激しい敵意と攻撃性を示す一方で、孤立化、無気力化、無関心も進んでいます。数少ないまともな人間も共感疲労が続き意欲を失っています。経済的不安、心理的不安により将来が見えません。社会的役割を放棄しようとする人間も増えています。それを防ぐ為に強制労働に従事させる仕組みも構築されています。
単純で低レベルの仕事をしているのに、日本人は何時も忙しそうです。そうしなければ暮らして行けません。残業は当たり前。長時間労働と遠距離通勤で睡眠時間を削っています。ますます効率が悪くなります。35年ローンで惨めな家を買い家族も人質に取られています。彼らは死ぬまでこの地獄から抜け出す事が出来ません。日本人は遂に子供を産まなくなりました。産んでも真艫に育てられません。
頭の中身も単純です。「外国人が絶賛!」「日本スゴイ」から「外国人クタバレ」へとあっという間に意見が変わります。0か100かの単純な「白黒思想」です。何が問題なのかを分析する事さえ出来ず、誰かに吹き込まれた戯言に飛びついてしまいます。
外国人や生活保護受給者を恨むのはお門違いも良いところです。恨むのなら自分の能力と運命を呪うべきでしょう。
日本人の絶滅は直ぐそこまで迫っています。