日本人は被害者を装うことを好みます。あるいは善意の第三者を演じる事もあります。誰かに罪を押し付けて大騒ぎするのも大好きです。騒ぎの中心となって注目を浴びる事ができますし、人々の同情も得る事ができます。卑しい性根が心の奥底に潜んでいます。
しかも彼らには悪行の自覚が無いのです。都合の悪い事は忘れてしまいます。彼らは本心から、自分を無垢で正義の人だと思い込んでいるようです。
本当のところ、彼らは無意識のうちに「社会に抑圧されている」とは感じています。しかしその不満は政府や社会に向けられるのではなく、弱い者に向かいます。
この国は「弱者」や「よそ者」といったマイノリティに残忍な世界です。大した社会保障を得られない割に、彼らは他の人々の憎しみや蔑みを一手に引き受けています。外国人は最初は「お客様」として大事に扱われますが、それも「日本スゴイ」と言っている間だけです。
ちなみに、無知な人は「最近は日本を誉めてくれる外人さんが増えた」と動画サイトで「スゴイ」を繰り返すビデオを見て喜びます。「イギリス名門大学で勉強している女子学生ですが、日本のここが素晴らしいです！」といったものに簡単に引っかかります。考えてもみてください。例えば「オレ、日本人で現役の〇大生なんだけどさ、ルワンダの良いところを、ルワンダの人に紹介しちゃうよ！」なんて、カネを貰わないとバカバカしくてやってられませんよね。
話を戻すと、この国の人々は最初は優しくても災害が起こった途端に「外国人が悪さをした！」と叫んで集団で叩きのめすような人達です。「おもてなし」なんて言っていても、その笑顔の下にどんな悪意を秘めているか分かったものではありません。
時々、SNSで気が狂ったように被害者面で他人を攻撃している人物がいますが、正気を疑います。公共の場で無差別に人を叩いて周る人を見かけたら、普通はどう感じるでしょうか。
居丈高ですが、逆襲されて都合が悪くなると今度は「やられた！やられた！」と言い出します。芝居がかっていて滑稽ですらあります。
彼らを見る度に、映画「ダーティーハリー」の第一作に出てくる卑怯な犯人を思い浮かべます。子供を怖がらせる事に病的な喜びをおぼえ、多弁で、捕まると「弁護士を呼ぶ権利がある！」と繰り返し叫び、証拠を捏造しては「刑事に殴られた被害者だ！」とメディアを用いて騒ぎ出すのです。唾棄すべき連中だと思わないでしょうか。
こういった芝居は、もう少し巧妙な形をとることがあります。例えばネットでこんなブログ記事を見かけた事があります。「自分が働いている場所に暴力団員のような厳つい男がやってきた。そいつが女性の事務員と親しく頻繁に話をしていたので、怖かったが正義感から身を挺して止め、彼を退職に追い込んだ。その代わり彼に思い切り殴られた」というものです。
彼が悪いことを企んでいた証拠はなく、ただ外見を見て「気に入らない」という理由でこんな事をしたのです。酷い話です。正義に基づく行動ではなく「観客」を意識した舞台上での行為です。観客は自分が好きだった訳でもないその女性ですし、そのうち自分が書くであろう、記事の読者でもあります。「殴られた」というオチにしているのが、この心理を解くカギになります。
このように日本人は被害者を演じて自分の正当性を主張するクセがあります。心の中のモラルに従うより他人の目に映る自分の姿の方が大事です。「演技性パーソナリティ障害」のような人々です。
日本で人気がある、未来からやってきた動物型ロボットが何でも助けてくれる漫画があります。登場人物はそれぞれ、日本人の傲慢さ、狡猾さ、卑屈さを表しています。不安な時には慰めてくれて、性的妄想を叶えてくれる少女もいます。ロボットは、都合良く日本人を助けてくれる超自然的存在や最終兵器の象徴です。代を重ねても、こういった幼稚で情けない日本人の根性は変わりようがありません。
日本人は被害者を演じたり、あるいは逆に強いフリをする事をそろそろ止めなければなりません。「日本はこんな国ではない、本当は強いんだ！」とばかりに人々にムチ打ったり、他国に喧嘩を売ったりしている場合では無いのです。自分の位置を見極め、いちからやり直すべきです。謙虚に周りから学ぶべきです。お笑い芸人の言う事を真に受けて、怒ったり笑ったりする時ではありません。
この国の人々は心の底では「自由がない」と感じています。日本人に残された自由が「他人を攻撃すること」「子供を産まないこと」「あの世に旅立つこと」であったとしたら悲しいではありませんか。
