日本人は不幸が大好きです。自分が損をしたとしても、他人の不幸を望みます。彼らは何故このような歪んだ動機を持つに至ったのでしょうか。
他人の不幸は喜ばしい事です。下の人間が増えて、自分の地位が上がるからです。彼らはそんな所でも、タテの序列関係を重視します。
偉い人が数億のカネを不正に儲けても反応しませんが、困っている人が給付金を貰う事に対しては、怒り狂います。
そんな事をやり続ければ国全体が貧しくなってしまうのに、彼らは理解しません。反対に国全体が豊かになると思っています。僅かな富裕層が儲かるだけなのにです。彼らは現実を直視せず、日本が豊かになったという妄言を皆で信じているのです。個人の不幸を足し合わせれば、国が栄えるという倒錯した世界観を持っています。
彼らは他人を叩き落すために、「規則を守れ」とうるさく言います。しかし規則を守ったその結果を重視するのではなく、あくまで規則自体を厳格に守ったかどうかが大事です。
その為に表面的に守ったフリをしたり、虚偽のテスト結果を捏造したりします。ダブルスタンダードが普通となっています。表面的には統制が取れているように見えますが、内側は腐りきっている社会です。
人を苦しめる為のルールが乱立しています。日本の規則には、タテの序列関係を保ち弱者を屈服させるという裏の目的があります。精神的にも肉体的にも弱者をいたぶり、選択の自由を奪い、希望を潰し、苦しむ姿を見て喜びます。こうやって社会秩序を守るのが日本流です。
矛盾する規則と、それをただ守る事だけを目的とする人達が居て、互いに争っています。社会はより悪くなっていく一方なのです。
これらは、日本人が近視眼的なものの見方しかできない事、上下関係に敏感な事、浅薄な考えしか出来ない事、事実を見ないで妄想に囚われる事などが原因となっています。
このように彼らは、他人の快楽の最小化と、他人の苦痛の最大化を望みます。さてそれでは、自分自身についてはどう考えているのでしょうか？
驚くべき事に彼らは、贅沢を退け、苦痛に耐える事を選びます。人生を苦行や修行のように考えています。彼らは頭の中で、自分を日本とを重ねています。堪え難きを堪える事が、日本のためになると考えています。
「日本のため」とは何でしょうか？ 人々は国の体面をもっとも重視しているのです。彼らは日本が世界に君臨し、尊敬される事を望んでいます。そうなれば個々人がいかに貧しくても、世界の人々よりも上であるという幻想に浸ることができるのです。
日本人が争いや戦争を好むのも、こういった動機が関係しているのかもしれません。破壊や不幸が降り注ぐことで、彼らは安心します。皆が不幸になることで平等になったと感じるのです。理想は、身の周りの人々が等しく窮乏に耐えている世界です。そんな時にだけ、日本人は仏面をして、他人に優しい言葉をかける事ができます。
文明が発達したおかげで、人々は疫病や飢餓、戦争に苦しむことが少なくなりました。しかしこの国では、疫病を抑えられず、医療は崩壊しています。食事はタンパク質やビタミンが不足しています。その代わりに、農薬や化学物質、重金属や放射性物質は豊富です。人々は好戦的で、常に文句をつける相手を求めています。
日本人が望む平等な社会とは、ロングテールのように、ほとんどの人々の暮らしの水準がゼロに限りなく近づくことです。ほんの一握りの富裕層は地平の彼方にあるようなものであり、関心の対象外です。
そこを突かれても「彼らは国のために尽くしているのだから特別だ」と考えます。特別な人々がもし「メザシを食っています」とか「文句があるなら、どうぞ私を叩いてください」とか「職務中に自分が倒れても構いません」などと言えば、「なんと高潔な人なのか！」と人々は驚愕し尊敬するのです。
日本人が望んでいるのは極端な格差社会に他ならないのです。しかし見渡せる範囲内では皆が等しく惨めな状態にある事を望んでいます。最低の生活水準をどうにか我慢するのではなく、むしろそれを積極的に良いことだと思うようにするのです。格差社会ですが、ピラミッドの上が雲に覆われていて良く分からないというのが日本です。誰もが責任をとらず、誰が統治者だかも分かりません。
この社会では僅かな人々だけが、自分とトモダチの快楽の最大化と、苦痛の最小化を追求することができます。その代わりに国は傾きます。ところが庶民をたきつける事で、彼らは勝手に仲間内で争いを始め、貧しくなってくれるのです。それにより、さらにカネを儲ける事ができます。
都合の悪い人間が居た場合には「名前を公表するぞ」というのが最大の脅しになります。「こいつが抜け駆けをしているぞ」「こいつは規則を守っていないぞ」「こいつは反日だ」と言えば、皆で叩いてくれます。その一方では「上が決めた事に従うだけ」と言いつつ、狡賢く、道義に外れた利益を求めています。
愛情と道徳心の欠けた人々の考えることは実に奇妙です。幼少期からの教育で、彼らは自然な愛情をすっかり失っています。日本に伝来した仏教は、結局のところ、何も人々の心に訴える事はありませんでした。「一切皆苦」「諸法無我」のような悲観的な言葉だけが残っています。「功徳を積む」と言われても空しい感じしか受けません。
もし地獄というものがあるならば、日本人こそ、そこに送られるのに相応しい人はありません。地獄で会ったとしても、また彼らは、お互いに醜い争いを繰り広げることでしょう。
