kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

みすぼらしい食事から見る不健康な日本人

日本人の食事は貧弱です。彼らはなぜ、あんなものを食べているのでしょうか。そしてそれらは、彼らにどんな影響を及ぼしているのでしょうか。

 

伝え聞く、地方での食事は悲惨なものでした。単純に貧しかったからです。白い米が食べられるのは家長だけです。あとの家族は、炊いた米に、サツマイモを混ぜ合わせたものを食べていたのです。タンパク質はといえば、お祝い時に、魚が出ればマシなほうです。

果物などはほとんど食べたことがありません。野菜といえば、芋や人参、牛蒡のことだと思っていたのです。

この間、通販サイトで「野菜カレー」と銘打ったレトルトカレーを売っていました。見てみると、トウモロコシとジャガ芋、人参と肉の切れっ端が入っていて、それを野菜カレーと称していたのです。現代の日本人の認識も、あまり変わっていないようです。

 

子供の頃に「戦艦大和の最期」という漫画を読んだことがあります。その中で学校教練を担当する陸軍士官が、主人公に向かってこう言います。「貴様はアカだな! 日本人なら白米と梅干し一個で頑張れるはずだ」というのです。

滅茶苦茶な論理は別として、そんな食事で人間が耐えられると思っている点に目眩がしました。

昔は、白米を何度もおかわりするような子供が、健康的だと看做されていました。しかしながら現在では、コンビニ弁当でも充分な量の白米をとることができません。揚げも4個しか入っていません。

 

海外で外食をすると、日本の3倍くらいの量がありました。日本人は1/3くらいしか食べていないのに、クソの量は倍です。太平洋戦争のころ、米軍が、日本軍が遺棄した基地のトイレに残された大便の量から、兵員の数を見積もろうとしました。しかし糞の量が多いために、数を見誤ったという笑い話があります。日本人というのは、つくづく効率の悪い人々です。

 

日本人の多くは栄養素が足りていません。痩せているように見えて内臓脂肪は多めです。隠れ肥満です。やがて2型糖尿病になります。

日本人には「主食」という考え方があります。あいにくですが、人間は「雑食」なのです。ひとつの物だけを食べていたら、栄養が偏ります。彼らの味覚も幼稚です。甘いものや柔らかいものを好みます。食べ物を形容するときも、「あっま〜い」「やわらか〜っ」「とろっとろ〜」というような言葉を使います。

 

農業によって文明は発達しました。それは否定できません。しかしその代わりに、炭水化物に偏った不健康な人間を生み出したのです。特に日本人は、タンパク質や野菜、果物が不足しています。

 

周りを眺めてみての印象ですが、所得が低い人ほど、ガンにかかっているように見えます。40から80代まで様々です。老人になればガンになりやすいのは当たり前です。それでも、年金が少なくて仕事を続けていたり、食事内容が悪かったり、ストレスの多い生活をしていたりする人たちが、比較的多い感じがします。

 

糖質依存症のような人もいます。職場でも、残業をしながら、スナック菓子をずっと食べ続けています。野菜や肉を食べた場合は、血糖値がゆるやかに上がっていきます。ところが小麦や白米、コーンスターチといったものを摂ると、血糖値が急激に上がります。

炭水化物というのは糖の分子が連なったものです。それをお腹いっぱいに食べる習慣がつくと、血糖値が下がった状態に耐えられなくなります。こうして依存症となるのです。甘いジュースやお菓子を食べる習慣があれば、もっと深刻な砂糖依存症となります。

 

頭脳労働をする大人が、3食とる必要があるというのは、思い込みに過ぎません。もし体を同じ状態に保ちたいのなら、ずっと点滴をしているのが良いはずです。でもそれでは楽しくありません。美味しく食事を摂るには、空腹感が必要です。適度な空腹感があるからこそ、明晰な思考を得られます。さらに食事を「ご褒美」と捉えることで、頑張ることができます。

 

自分は基本的に、一日一食です。朝は少し食べるか、あるいは食べないかです。朝一杯目のコーヒーを飲んだあとに、もっとも創造的な時間が訪れます。昼は栄養価の高いものを多めに食べます。胃腸の調子が最も良いからです。夕方6時以降は基本的に食べません。良質な睡眠を得るためです。食べたとしても、軽いタンパク質か野菜です。

間食をすることもありますが、ナッツ類です。それほど甘くない果物なら、好きな時に食べます。スナック菓子や、砂糖を使ったものは食べません。

もちろん、何が良いかは人によって違います。周りにも一日一食の人がいますが、夜1回だけという方が多いです。また逆に、幅広い栄養素を摂るために、食事の回数を多くするという理屈も頷けます。野生のチンパンジーも、1日あたり11時間をかけて食事をしています。

 

コーヒーを飲むと、ドーパミンコルチゾールが分泌されます。朝の一杯が重要です。適度なドーパミンは思考を助けてくれます。そして、適度なコルチゾールで高揚感を得られます。

ところが強いストレスを受けてコルチゾールが過剰に分泌されるようになると、体に悪影響を及ぼします。血糖値は上がり、内蔵脂肪がつきやすくなります。レプチンへの反応が悪くなり、食べても満腹感が得られず必要以上に食べてしまいます。脳や体が不活発になり、睡眠も妨げられます。するとますます何かを食べたくなります。

 

日本人の心身が不健康なのは、強いストレスにさらされ続けているからです。日本では、万人が健康であることを前提にして社会が作られています。弱者は不要という考え方です。

 

「子供が熱を出して…」「親の介護が…」と言って会社を休むことはできます。しかし本人が「体調不良で…」と言って何度も休んでいたら、査定が下がります。けれども、免疫力が低くて、毎年風邪にかかる人だっているのです。障害者採用枠が定められているので、企業や役所は障害者を雇います。しかし結局は辞めざるを得なくなるのが日本です。

 

心身ともに病んでいるのに、無理を押して働いているのが日本人です。自分の心や体をいたわれないような人間が、他人を思いやれるわけがありません。

この国では、自分にも他人にも鈍感な人だけが生き残れます。それでも行き詰まってしまうと、「他人を殺めて死刑にしてもらおう」などと考えるのです。「美味しいものを食べてから死のう」ではないのです。彼らの感覚の鈍さ、社会に対する怨念の深さが垣間見えます。

こうして今日も、世界でもっとも人に厳しい、冷酷な社会が続いていくのです。

 

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