kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

ストレスにさらされている日本人には何が起こっているのか

日本社会というのは絶え間ないストレスにさらされる場です。この社会で暮らす日本人の心では何が起こっているのでしょうか。

 

子供の頃からイジメを受けて育った実験用ハムスターは大人になっても周囲に従順である一方で、自分より弱いものに対しては攻撃的であることが知られています。実に日本人とよく似ています。
また、周りにいつも従属する事を強いられる社会的階層の低いラットは、睡眠時間が短くなり、食欲も無くなり不活発となって、ついには死んでしまいます。


ストレス反応は大脳皮質や扁桃体、交感神経、内分泌システムをも含めた複雑なメカニズムを持っています。神経伝達物質として働く、セロトニンノルアドレナリンドーパミンなどの、いわゆるモノアミンは、脅威にさらされた際の反応傾向に、何らかの方向付けをしている可能性があります。


セロトニンノルアドレナリンドーパミンの量を調整する働きがあります。「日本人はセロトニントランスポーターが少ないから不安になりやすくストレスに弱い」という話を聞いた事があるかもしれません。そして素直に「うんうん」と納得してしまった人も居るかもしれません。しかしこれは「セロトニンが少ないから不安になりやすい」という意味では決して無いのです。セロトニントランスポーターというのはセロトニンを回収する運び屋で、これが少ないということは逆にシナプスセロトニンが多いとも解釈できるのです。セロトニンは気分の安定に役立つと言われている一方で、攻撃性を高める場合があることも分かってきています。だからセロトニンを無闇に増やせば良いというものでも無いのです。

日本でよく使われるスルピリドという薬があります。スルピリドは少量ではドーパミンを増やしたかのように作用しますが、量を多くしていくと逆にドーパミンを抑えるような働きをします。その為、うつ病にも統合失調症にも使われます。また消化器系では、ドーパミンを抑えアセチルコリンを相対的に増やして消化を促進するので、胃薬という側面も持っています。
適度なドーパミンは、脳において行動に対する報酬として働きそれを強化するというだけでなく、前頭葉では余計な考えや感情を抑えることにより、本当に考えるべき重要な事柄に自分が集中できるように助けてくれる働きがあります。ドーパミンノルアドレナリンの前駆体でもあります。

 

内分泌システムにおいては、ストレスを受けると視床下部、下垂体を経由して、副腎皮質ホルモンのひとつであるコルチゾールが分泌されます。うつ病患者は慢性的にコルチゾールの量が高くなります。コルチゾールは脅威に対して体を身構えさせますが、血糖値が上がり免疫力は低下します。扁桃体の活動が活発になる一方で、前頭葉の活動は抑えられます。高いコルチゾールが継続すると、海馬の萎縮なども引き起こして心身を蝕んでいくのです。

 

日本人はIQに関係なく、思考や感情のバランスが崩れている人が多いような気がします。ひょっとすると日本人の場合、言わばスイートスポットが狭く、適度なモノアミンのバランスを保つのが難しい傾向があるのかもしれません。だから強迫性障害のように不安になったり、衝動的な言動を起こしたり、過剰反応を示したかと思うと抑うつ的になったりと、心のバランスを崩しやすいのかもしれません。ストレスの多い現代社会がますます、この傾向に拍車をかけます。

 

しかしストレスにさらされても平気な人も居るのです。それは反社会性パーソナリティ障害がある人です。彼らは恒常的にコルチゾールが低くてストレスに対して鈍いのです。さらに高IQでもあり気分も安定しているような、サイコパス、ソシオパスは現代社会での勝利者となるのです。