kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

タンパク質が不足し飢える日本人

日本人はタンパク質が不足しています.極めて不健康です.これからやってくる食糧不足の時代は,日本人にとって厳しい試練となるでしょう.

 

「旨味」という味覚があります.日本以外ではこれに相当する味覚の呼び方がありませんでした.ですから日本語の「うまみ」がそのまま外国でも取り入れられています.

 

なぜ日本だけ「うまみ」という言葉が生まれたのでしょうか.なぜなら日本は,慢性的なタンパク質不足の状態にあったからです.生物の体にはタンパク質が必須です.タンパク質が足りて初めて炭水化物や脂肪を摂取するように出来ているのです.人間以外のバッタやゴキブリにおいてさえ,本能的にタンパク質を優先して取り入れるように行動します.足りなければバッタは共食いを始めます.種を存続させるのに有利なこういった行動をとる生物が生き残ってきたのです.

 

ところが日本では必要な量のタンパク質を摂るのが難しかったのです.そのために「旨味」に対して極めて敏感にならざるを得なかったのです.彼らは昆布や煮干しから出汁(ダシ)をとり、それを炭水化物に擦り付けたり、染み込ませたりして必死に飢餓感を抑えていたのです.それ自体で「旨味」を感じることのできる醤油を,何にでもかけようとします。それでも飢えから逃れられない場合は,子供の頭をかち割って脳を啜って生き延びました.共食いです.

 

人間が必要なタンパク質を得られない場合は,炭水化物を過剰摂取してそこに含まれる僅かなタンパク質を体に取り入れようと努力します.もしもあなたが塩味の強いスナックを欲しいと感じるならば,それは自分の体がタンパク質を欲しているという証拠です.けれども必要なタンパク質を摂ってしまうと,嘘のように食欲が収まります.

 

炭水化物の過剰摂取は肥満につながります.日本人は、外面は痩せて見えますが,内臓脂肪が多いのです.日本人は信用ならない人々ですが,彼らの体自体が詐欺のようなものなのです.

タンパク質が不足している妊婦からは,内臓脂肪が多い乳児が産まれるそうです.血圧も高いのだそうです.免疫機構にも悪影響を与えます。不健康な食生活は精子卵子に影響を与えます。とりわけ卵子に対してです。こうして不健康が世代を超えて受け継がれていきます.

 

日本では二型糖尿病患者が多く見受けられます.インシュリンはタンパク質が分解されてエネルギーになってしまうのを防ぐ役割があります.ところが糖尿病では,インシュリンに対して耐性が出来てしまうため,タンパク質がどんどん分解されていってしまうのです.

 

ただし、タンパク質不足は悪いことばかりではありません.長生きできるのです。どういうことでしょう? タンパク質が足りないというのは生物にとっては非常時です. だからできるだけ活動を抑えて、食糧が豊富な時期に向けて準備しようと体が試みるのです.成長を遅らせ身を潜めるわけです.その代わりに生涯における生殖数は減ります.子供の数も減っていきます.本人の活動レベルが低くなり,生産性も悪くなります.

 

現代において,タンパク質不足は日本だけの問題ではなくなりました.多くの人々が超加工食品を食べるようになったのです.加工食品は安くて美味しいく感じるように出来ています.

スナックなどの超加工食品はタンパク質の割合を意図的に少なくしています.上で述べたとおり,タンパク質が減れば減るほど,炭水化物や脂肪を体が欲しがるからです.食品添加物によって「旨味」を感じるため,本人はタンパク質を摂っているつもりになっています.食べても食べても飢餓感が消えません.依存者が増えることで売上拡大につながります.蛋白質を使わなければコストも低く抑えられます.

こういったものを一度食べてしまうと,彼らは中毒になったかのようにスナックや甘いものを食べ続けるのです.哀れな彼らは,自分の体がタンパク質を欲しがっていることに気づくことさえできません.バッタやゴキブリにも劣ります.連中は,小麦やコーンスターチ,果糖,トランス脂肪酸をせっせと食い続けているのです.

 

タンパク質が,体にとってとりわけ重要だというのは分かりました.しかしながらタンパク質を摂取しなければならない割合は、年齢によって違います。幼児は炭水化物が多いほうが良いのです。もちろん絶対量のタンパク質は必要ですが,意図的に割合を小さくすることにより,体が炭水化物を欲しがるようになります.これにより成長を遅らせて,長い人生を生きるのに必要な準備時間を得ることができるのです.

タンパク質が多いと,体は速く成長します.たとえば女性の場合には初潮が早めになります.また子供の頃における多めのタンパク質絶対量がその人の基準となります.すなわち,成人後にタンパク質が足りない環境となった場合に,炭水化物をより過剰摂取するようになるのです.より肥満体となりやすくなります.

成人になると,生殖のためにタンパク質の量は多めとなります.中高年では,タンパク質の量は再び少なめとなります.しかし老人となると,どんどんタンパク質が分解されていくので,再び必要なタンパク質が増えていきます.運動をした際には体を修復するために,20〜30グラムのタンパク質を一度に摂取する必要があります.

 

炭水化物の量が長生きの秘訣だとわかってきました.しかし繰り返しますが,タンパク質の絶対量が足りていることが前提です.体はまずタンパク質を欲するようにできているのです.タンパク質を摂らないと飢餓感が消えません.

タンパク質がないと,大量の炭水化物や脂肪をとってブクブク太っていくことになります.炭水化物の量をうまく制御しなければなりません.そのためには食物繊維が鍵となります.食物繊維によって食欲を抑え,急激な血糖値上昇をも防ぐことができます.また,必要な微量栄養素を得るために,健康的な食材を幅広く摂るように心がける必要があります.

 

要するに,健康な食生活を送るためにするべき事は次の通りです.(1)自分の年齢や置かれた状況を鑑みて必要なタンパク質の量を計算する.(2)同じく状況を鑑みて,タンパク質食材と必要な炭水化物食材との割合を計算する.(3)必要な炭水化物を摂るために,タンパク質食材の摂取量を減らす.(4)炭水化物を摂りすぎないように適切な量の食物繊維を摂る.(5)微量栄養素を摂るために少量づつ多様な食材を料理に加える.

 

結局のところ,タンパク質を体が欲しがるのは生殖のためです.それは身を犠牲にした行為です.タンパク質を摂りすぎると,必要な炭水化物や微量栄養素の摂取を妨げるため,自分の体にとっては悪いのです.盛んな生殖を行い,なおかつ長生きというのはできません.どちらかを選ばなければならないのです.

 

タンパク質不足は日本において常でした.しかしそれだけでは済まないのです.これから日本は大変な食糧難に襲われます.エネルギーや食料などの多くを外国に依存しているのに,国策によって円安を推進してきたからです.しかも国力が衰えています.今の円安はドルに対してだけでなく,ほぼ全ての通貨に対する円安です.長期的に見ればこれからも円安が続くことは避けられません.

 

ガソリンがない.必要な医療が受けられない.エアコンがつかない.壊れても直す人がいない.加えて,食べるものもありません.こういった状態がまもなく普通となります.せめてゾンビのような共食いは避けたいところです.しかしその頃に,日本人は理性を保っていられるでしょうか?

食欲人