kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

インフレと増税、戦争によって打ちのめされる日本国民

日本国民はこれから大いに苦しむことになります。インフレ誘導と増税がもはや既定路線となっているためです。特権階級のために全てを差し出すことが日本人の使命なのです。


資本主義では、資本を持つものが加速度的に豊かになっていきます。得られた利益を再投資することで富が増えるのです。その一方で労働者の賃金は後追いで少しづつ良くなっていくだけです。しかも「景気が回復したら」という条件付きです。労働者は時間の切り売りをしているだけなので、どんなにスキルを身に着けて努力をしても限界があります。時間は有限だからです。医師や弁護士だって経営側に回らない限り労働者です。資本主義は構造的に格差が広がっていくシステムです。

 

この格差を是正するのが政府の役目です。金持ちから税をとり、社会福祉などで庶民に還元するのです。ところが逆のことをやっているのが日本です。中流階級や貧乏人からカネを搾り取り富を持つ者に再分配しているのです。

資本主義は格差が広がりやすいのに、それを加速させているわけです。貧しい者から富める者への富の移動です。格差が拡大し、階級が固定化されます。国がやっているのは国民を富ますことではありません。庶民を磨り潰してカネに変えるのが本当の目的です。

 

外国企業を日本に呼び込むためには法人税を安くする必要があります。日本の会社でさえ、今では外国に工場を持ち、現地で利益を再投資しています。金持ちを日本に住まわせて消費をしてもらうためには、彼らの税金も安くしなければなりません。

 

国の収支も悪化しています。収入を増やして支出を減らす方法を日夜考えているのが役人です。ただし特権階級や自分たちの分け前だけは増やしていく必要があります。

とはいえ、国債を発行し続けて赤字を増やしてしまうと、日本の信用が悪化していきます。だから税収を増やしインフレによって国の借金を帳消しにする必要があるのです。

 

日本人は円安になると喜びます。輸出業者が得をするだけなのにです。為替相場は、短期的には金利や介入によって変動させることができます。しかし最終的には、その国の購買力や信用に見合ったレベルに落ち着きます。

 

国は外貨を必要としています。戦後の貧しい時期には国民へ「消費をせずに貯蓄するように」と国が呼びかけていました。それを輸出企業に回したり、外貨を獲得したりするのに使っていたのです。

もし円高誘導のために日銀がドル売り円買い介入を実施すると、貴重な外貨が減ってしまいます。下手をすると外貨準備が底をついてしまいます。外貨を取り戻すには、どのみち後でまたドルを買わなければなりません。円高方向への介入はやたらと実施できないのです。

 

これから自然に円高へと向かう可能性はあるのでしょうか。例えば日本に工場を建てるなどして、外国企業が日本に投資をしてくれれば円を買うことになります。もっと円安に振れて労働力が割安になれば、その可能性もあるでしょう。インバウンドも円高要因になりますが、旅行で外国人が落としてくれるカネなんて微々たるものです。そもそも日本が割安だからという理由で多くの観光客が来ているのです。コンビニや屋台で安い食い物を買って喜ぶ彼らの姿を、YOUTUBEで見ることができます。

外国の投資家が日本のマーケットで投機をしてくれれば、それも円高要因です。もっとも円安を予想していればヘッジをかけてくるので、ある程度は相殺されてしまいます。しかしバブル期に世界の半分を占めていた日本株時価総額も、今や5%に過ぎないのです。日本企業も海外で稼いだカネを日本円には替えません。それどころか日本が危ういとなれば積極的にキャッシュを外貨に替えていくでしょう。

 

政策金利を高くすれば一時的に円高になりますが、関係者は誰も望んでいません。国や企業の借金が増えてしまいますし、家を買うためにローンを組んでいる国民も同じです。そもそも日本の経済がずっと停滞しているからこそ金利が高くならないのです。無能な怠け者にカネを貸したとしても、利息がつくわけがありません。

 

また、金利を上げれば株式市場も暴落してしまいます。カネが債券へと流れていくからです。外国人投資家が日本の株式市場から去ってしまうと大変なことになります。株式市場は日本の最後の砦です。暴落は日本の終わりを意味します。

インフレが進んでいるのだから株価が上がっていくのが当たり前です。それなのに日本株は危うい動きです。政府はこれからも必死で株高を演出しなければなりません。メディアを総動員して「貯蓄から投資へ」「バブル後最高値更新!」と言い続けなければならないのです。

空前の株式投資ブームが起こります。しかしそれも長くは続かないでしょう。日本国債だって「多くが自国通貨建てだから安心だ」とは言い切れません。国債保有している銀行や企業だって日本と心中するつもりはないのです。暴落は国への不信で起こるのです。

今の日本は信用されない国となってきています。「有事の円買い」もなくなりました。政治的なプレゼンスに至っては全くなく、国際社会で孤立しています。宗主国の腰巾着で生きていけるのも束の間でしかありません。

 

インフレに向かって日本は邁進していますが、経済成長のないインフレであり、最悪の状態です。これがさらに進むとハイパーインフレとなる可能性があります。現金の価値が急激に毀損されるので、人々の消費が増えます。失業率も一時的に減ります。国債は売られ金利が上昇し一時的に円高となります。メディアは「内需が復活した!」と馬鹿な事を言い始めるでしょう。それが日本の最後を示す断末魔の叫びとなるのです。

その時期には物々交換や代替貨幣による取引が増えているでしょう。たとえドルやゴールドを持っていても、円とはあまりにも価値が掛け離れてしまい実用的な交換が成り立たなくなります。それどころか規制が入り当局に差し押さえられることになるでしょう。食料は配給制となり長時間並ばなければ手に入らなくなります。持ち物を全て売って食料に換えなければならず、餓死者が急増します。

 

日本は破産寸前になってもデフォルト宣言はしないし、国外に助けを求めることもしないでしょう。その代わりに国民の資産を全て奪い取るのです。

経済は停滞したまま。国債は増やしたくない。であれば増税しかないのです。それを既得権益層の間で分け合うのです。

日本国民のカネを毟り取った後に残されるのは、彼らの命だけです。しかしそれも奪いとる必要があります。自衛隊に入隊させ、世界の傭兵として紛争地域の最前線に行ってもらうのです。死んでお国にご奉公という訳です。

 

無能な日本の若者は兵隊になってもらうしかありません。女性も慰安婦や賄い婦、サンドバッグとして活躍してもらいます。そもそも日本は、戦争経済によって潤ってきた国なのです。明治時代となってから、日本は常に戦争とともに歩んできたのです。

農家の次男、三男坊は工場に出稼ぎに行くか兵隊になるかの二択でした。いつの時代でも日本は「安さ」が売りの国です。日本人は生活をどんどん切り詰めてくれるので、安い労働力が手に入ります。人権という考えが無いので、人命さえもがタダ同然なのです。

一時期日本は「おもてなし」を掲げていました。外国ではサービスにチップは付き物ですが、日本では労働者がタダであらゆるサービスを提供してくれるのです。経営者が命令しているのではなく、労働者が自発的にやっているのです。家畜もいいところです。


もはや日本人は息苦しい「平和国家」という仮面を被っている必要がなくなりました。綺麗事を言う必要もありません。これからは思う存分言いたいことを言って、外国を挑発することができます。「処理水を放出し続けるぞ!」と言い続ければ幸運にも、馬鹿な日本と事を構える相手が見つかるかもしれません。

 

それにしても、官僚や政治家があれほど愚劣でなければ、日本がここまで衰退することは無かったのです。今となっては手遅れです。想定外のことばかり起こる現代では、前例に倣って問題解決を図る日本的「秀才」は役に立ちません。

少なくとも本当の構造改革を進めて企業の生産性を高めるべきでした。ところがやったのはゾンビ企業の延命と中抜き企業を増やすことだったのです。

 

これからの日本は、本格的に軍産複合体の下請けとなるのです。誰かに寄生するために、プライドを捨てて「犬系」や家畜にもなれるのが日本人です。世界の嫌われ者となった日本ですが、果たして宗主国はこれからも日本のことを構ってくれるのでしょうか。

ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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