kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番 (op. 132)第3楽章

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番から、第3楽章です。ベートーヴェンは15番の作曲中に重い病にかかりました。この第3楽章は、病気から快復した喜びを描いたものです。コラール風の主題と、自身の健康に感謝しつつ喜びに溢れた主題の2つから構成されています。2つめの主題は、ベートーヴェンが描いた曲の中でも、もっとも美しい調べのひとつです。

15番となっていますが、実際に作曲されたのは第12番の後になります。第11番「セリオーソ」から、ベートーヴェンの曲調が変わり始めましたが、この15番では従来の4楽章構成からも離れ、自由な5楽章構成になっています。

ちなみに第15番の最終楽章はもともと、交響曲第9番の最終楽章となる予定で描かれました。結局、第九は現在の合唱を含んだ最終楽章が採用され、スケッチは第15番の5楽章となったのです。

演奏しているのは、デンマーク弦楽四重奏団です。メンバーはいかにも北欧系といった風貌です。若いですが、ヴァイオリンの音色が美しく、繊細で精緻なアンサンブルを披露しています。

Danish String Quartet  - Beethoven quartet no. 15 in A minor, op. 132

(2つめの主題は、4:00からと 10:07 において繰り返されます)

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番/第16番