「つくばエクスプレス」の列車が20秒早く出発したことを謝罪したことがニュースになりました。これは日本人の2つの側面を表しています。
ひとつは、他人の細かいところをいちいち指摘し糾弾するという傾向が日本人にはあること、もうひとつは、それに応じて、大げさに深々と頭を下げて謝るという習慣があることです。
日本人というのは未熟であり真の意味で独立していない人達で、そういった自己を肯定できない不安定な者は過度に他人を気にします。他人を気にするという心の傾向は、必要以上に他人につきまとい依存するか、あるいは、どうでも良いことで他人を攻撃するという行動となって、表面化します。
細かいことで文句をつけてくる、頭のおかしい日本人をなだめる為に、礼儀正しく表面上だけ謝るという文化が発展しました。しかし日本人は表面上は礼儀正しくても、まったく誠意を欠いている無礼な人達です。
そして、より重大で社会的影響の大きな問題や事件であればあるほど、日本人は誰も責任をとろうとせず、謝ろうともしません。またそれが社会全体で許されてしまうという、特殊な社会でもあるのです。権力者の都合のよいように責任の所在が曖昧にされてしまうというのは、何処でも起こり得ることですが、日本では、さらにその権力者を擁護する多くの社会的劣等者が存在するのです。これが日本人が馬鹿だと言われるゆえんでもあります。
心から反省しておらず、責任者が本気で改善しようという心構えがないため(改善策は下に丸投げ)、何が本質的に問題でどう対処すべきなのかが分からないまま、結局、日本人というのはいつまで経っても同じ間違いを繰り返し続ける、組織として学習能力のない集団なのです。
「つくばエクスプレス」のニュースを報ずるニューヨーク・タイムズも、回復運転が困難なダイヤで大事故を起こした福知山線脱線事故から、何も学んでいない日本人を皮肉る文章で記事を締めくくっています。