日本ではハイブリッドカーの欠点について語られる事がありません。しかしハイブリッドカーには問題があります。それはどんなものでしょうか。そしてどうあるべきなのでしょうか。
ハイブリッドを紹介する文の多くはその燃費の良さを謳っておりそれを活かした運転をするように勧めているだけです。注意点については述べられていません。
けれども最近はハイブリッドカーを運転する老人の事故が多く伝えられています。ある事例が誇張されて報道されているのではなく実際に多いのです。その理由として特定車種における奇妙な操作系が挙げられる事があります。それもあるでしょう。しかし本質的な問題はもっと別なところにあります。
一番の問題は低速域からトルクが有り過ぎる点です。電気モーターは回り始めると直ぐに最大トルクを発生するのです。これは大変扱いにくいものです。
こういった事はガソリン車ではあり得ません。ガソリン車は低回転ではトルクが出ず、従ってパワーも出ません。最大トルクが出るのはどんなに低くても3千回転前後といったところでしょうか。
そういったクルマであっても、回転数が増えなければパワーが出ません。当たり前の話です。そうなるとレッドゾーンの始まる少し手前、たとえば6千回転辺りで初めて最大のパワーが出るわけです。
要するにアクセルを踏み込んでから時間が経たなければトルクもパワーも出ないのです。運転手が「飛ばすぞ」と意図しなければ途方もない力は発揮できないわけです。
昔の日本には280馬力規制というおかしなルールがありました。パワーのあるクルマは危険だから上限は280馬力にせよというのです。自主規制ですが運輸省の意向によるものだから事実上同じです。
確かに高い速度域で事故が発生すれば重大なものになり得ます。しかし多様な事故が発生する中で、そんなものだけを大真面目に規制しても意味がありません。まあ「一般庶民がそんなクルマを気軽に買って好き勝手にするのはけしからん」というのはあったでしょう。というのも高価で高性能な外国車の輸入は別に規制されてはいなかったからです。いっぽうで日本が作るクルマはあくまで「庶民向けの安物であれば良い」というのが本音だったのです。
危険かどうかという観点でいえば、ハイブリッドカーで見られる低回転からの巨大なトルクの方が遥かに危険です。一方でガソリン車の場合にはアクセル踏み始めの段階ではあまり反応がありません。マニュアル車だとさらにクラッチという安全弁があります。
ただしオートマチックのガソリン車であっても踏んで直ぐにクルマが前に出てしまうものは少し危険ではあります。
少し前に東京の浜田山で家族連れを巻き込んだ交通事故が起こりました。車庫から後ろ向きで出そうとした時にクルマが暴走してしまったのです。事故を起こした整備士が乗っていたのはディムラーダブルシックス(12気筒なのでダブル6という呼び名です)でした。これはあの頃のクルマとしてはトルクが大きくしかもちょっと踏んだだけでクルマが反応してしまう味付けがなされたクルマでした。さらに見切りも悪いクルマです。
低回転からトルクが出るクルマというのは運転に慣れた人にとっても注意を要するのです。ましてや素人の日本人なら尚更です。危険性はパワーの比ではありません
低回転でトルクが出過ぎなければパワーのあるクルマは安全です。最大のパワーを出してもきちんと走るように作られているからです。それほどの速度域であってもクルマの制御が可能なように出来ているわけです。ブレーキ、車体剛性も含めてです。という事はそれ以下の速度域では十分すぎるほどコントールの効くクルマとなるのです。
たとえば後輪駆動のポルシェターボは運転しにくい危険なクルマと言われて来ました。「911ターボ」はポルシェの中で常に最大のトルクとパワーを与えられてきたクルマです。「最高速度」でずっと走り続けることも出来る耐久性があります。
そのような途轍もない性能を持っているわけです。しかしながら実際は自分が思った通りに動く圧倒的に安心で安全なクルマなのです。もし仮にリアが滑り出しスピンモードに入っても回復させるのは容易です。道具としてよく出来ています。もちろん日常的に使っても全く問題はありません。
それと比べると日本の自動車は運転が難しくて危険なのものばかりです。極端な比較対象としてポルシェを挙げましたが他の一般的な外国車と比べてもそうです。ステアリングは不確か。アクセルもブレーキも反応がおかしい。前も横も後ろもよく見えない。予想とは異なる動きをする。例えばこんな所です。
「よくこんな危ないものを平気な顔で運転できるものだ」と驚きを覚えるほどです。おかしな規制やルールよりもまずまともに動くクルマを作ってみてはいかがでしょうか。
そもそも日本車は真っ直ぐに走らないクルマが多いのです。もちろん法定速度内でのことを言っています。いちいち微修正が必要なのです。FRだけではなくFFでもそうなのですから呆れます。スポーツカーでもないのに見切りが悪いクルマも相当に多くあります。一方で静かで乗り心地が良く長持ちするというのは多少ですがあります。
要するに内装を良くして乗り心地をほどほどにし、格好良くデザインすればホイホイ買ってしまう人がいるという事です。こういった連中が日本車を「絶賛」しています。
更に日本のハイブリッドカーは低回転域でのアクセル・ブレーキコントロールが難しいのです。自分の意図と違う動きをすることが多々あります。一般車なのにスムーズで安全な運転をするために繊細で素早い足の動きが必要とされてしまいます。街中はゴー・ストップの繰り返しなのですからこれでは大変疲れます。認知力や筋力の衰えた老人に扱える代物ではありません。彼らにスポーツカーを与えるより遥かに危険です。しかもそれを自覚する事さえ出来ないのです。
しかしながらハイブリッドカーは燃費が良くて補助金が貰える、税金も優遇される、そして国内では意外に速いという事で日本では良く売れてしまっています。特別にエコでもないのに「環境に優しい」という体を装っています。
自動車産業を助ける為に政府が後押ししています。国やメーカーからカネを貰っている自動車評論家は本当の事を書けません。自動車メーカーの力は強大でYOUTUBERの動画も削除されてしまいます。お上が庶民から搾り取った税金を掠め取りながら何時までも生き延びそうな勢いです。
実のところハイブリッドカーはガソリン自動車と電気自動車の悪い所を併せ持った未熟で野蛮なクルマです。それを意識して乗るのはいいのです。しかし日本では財布に優しいエコカーとしてむしろクルマに興味のない層に売られています。
ではガソリン車の方が良いのでしょうか。いいえそうではありません。むしろ我々は電気自動車に移行して行くべきなのです。
電気自動車も低回転からトルクが出るという点では同じ問題を持っています。実際には環境に優しくもないという点も同じです。しかし電気自動車はそれを補って余りあるメリットがあります。クルマの動きを全て制御し全自動運転という未来を実現できる所です。
子供の頃から「乗り込んであとは地図に従い目的地まで勝手に連れて行ってくれる機械が現れないか」と夢見ていました。それがもう少しで実現するのです。
単なる移動に人間の集中力と時間を費やすなんて馬鹿げているではありませんか。しかも人間は始終事故を起こしています。全自動運転は「クルマなんかに興味はない」「運転もしたくない」という人にも朗報です。
ガソリン車のアナログなところは無くなってしまいます。けれども人類は何時かはこれを飛び越えなけれならないのです。ようやくクルマは便利な自動機械と化すのです。趣味でクルマを運転するというのはまた別なところでやれば良いだけの話です。
クルマは安価なコモディティーとなります。趣味性はまったく排除されるのです。クルマを所有するという概念さえなくなるでしょう。外で勝手に走っていて好きなタイミングで呼び利用できる便利な機械となるのです。
ハイブリッドカーは未来ではありません。不完全で過渡的なものに過ぎないのです。むしろ早急に消え去る方が望ましいのです。