kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

永遠にIT立国になれない日本

日本にはGAFAのような企業はありません。これからも生まれないでしょう。「ものづくり」が巨額の利益を生み出す時代は終わりました。誰の目にも明らかです。消費者の心を捉え、ニーズを満たす優れたアイデアと、それを素早く現実化するシステム作りが必要です。ところが、日本人は頓珍漢な事を繰り返しています。ぶざまな失敗を続けています。

 

基本的に日本人は、外国で流行っているものを拝借し、日本風にアレンジし、広告宣伝の力で売りさばく事をしてきました。Amazonもどき、Netflixもどきを作っても、あくまで日本ドメインでしか商売が成り立ちません。そうはいっても、日本の消費者はもう20年以上にわたって可処分所得を減らしており、余裕が無いのです。

 

「輸出産業が大事だ」という妄言を信じるにしても、日本製品というのは常に、安くてその割には品質の良い二流品でしかありませんでした。日本人は高級ブランドを立ち上げようと試みたりしましたが、基本的に安物を大量に販売する事で利益を上げています。その為に労働者の賃金を低く抑え、円安誘導を行っています。人身売買のような真似までして、貧しい国々から労働者を呼び込み、劣悪な環境で使役しています。

 

世界の人々は二極化しています。一握りの富める者と、その他大勢の貧乏人とにです。外国のワーカーに日本製品を買ってもらうには、もっと価格を安くしなければなりません。その為には日本人のクソ労働者どもを絞り上げ、さらなる低賃金と長時間労働で使い捨てるしかないのです。もはや東南アジアでも日本より貧しい国は僅かです。

 

昔は、日本のメーカーが東京近郊の大きな工場で、大勢の技術者をワンフロアに集め、外国製汎用コンピュータとOSのコピーにいそしんでいたりしました。「モノづくり」なら人海戦術で猿真似できても、彼らには、ITを利用した優れたシステムを作ることは出来ません。

まず優れたアイデアを持つ人材が必要ですし、それを現実化する効率的なシステムを作り上げる能力も必要です。しかしながら日本人にはその両方が欠けているのです。もしそんな人物が居たとしても、出世する事はないでしょう。出世しても、その頃には役に立たないただのオッサンになっています。

日本人は効率化とは真逆なものを愛する人々です。それまでの伝統に逆らい仕事を効率化しようと試みたら組織から弾かれてしまいます。人力で長時間労働をこなす、こうした「泥臭い努力」こそが高い評価を受けるのです。日本人の本質は黙々と労働をこなす「農民」であり、それは今も変わりません。

 

日本人はシステムの何たるかを分かっていません。高速鉄道の運行システム、新車の企画などは、今までの延長に過ぎませんから、下請けに頼った巨大なピラミッド構造でも何とか形に出来ます。しかし今までに無い独創的なシステム作りとなると、どうしたら良いか、まるで分からないのです。見積もりなど出来ませんから、客の予算感やトップマネジメントで売値が決まってしまい、仮に仕事を受注しても大赤字のプロジェクトになってしまいます。

発注者は曖昧で何を欲しているのか分かりませんし、一次受けも何をしたら良いのか分かりません。コンサルが呼ばれてRFPを作りを手伝いますが、「素材は? フランス料理がいいんですか? それともイタリアン? (あっ、そもそもお腹が空いてないのか!)」というジレンマに陥ります。日本人が作ろうと試みるものは基本的に、世の中で流行っている何かのコピーでしかなく、それを「あれも出来ます、これも出来ます」といったものに仕上げる事を目標とするのです。

こんな人たちでも、最低限度の読み書き計算が出来る安い労働者や技術者を擁する多重下請け構造があったからこそ、日本のモノが売れてきたわけで、個人や技術に何か優れたものが在った訳ではありません。

 

今や日本は「ものづくり」も出来なくなっています。通販サイトで「なんだ、中華製品か」と人々は悪態をつきますが、そもそも日本製など存在しないのです。日本の労働人口は減り続け、良い教育を受けた技術者も居ません。飛行機も作れなければ、船も作れません。クルマもソフト部分がますます重要になって来ており、後塵を拝するのも間近です。日本にあるノックダウンの戦闘機やミサイル防衛システムのように、肝心な部分がブラックボックスで、そこを抑えられたら、動かなくなってしまうのです。

 

「日本では売れない」「外国でも売れない」「賃金引下げ」「円安誘導」、そしてますますモノが売れない、こういった負のスパイラルから抜け出せません。最後の希望だった「インバウンド・ビジネス」も崩壊しつつあります。疫病が蔓延し、人々は排外的で行政サービスは最低です。今頃になって「富士山」だとか、人力の「おもてなし」に頼るとは笑えるではありませんか。もはや日本人には精神力だけしか残っていません。

昔と異なるのは、彼らの使う空しい掛け声が、漢字からカタカナに変わった事です。「~モデル」とか「~パッケージ」だとか、そんな言葉を使えば「なにか新しい事が始まるのでは?」と思っているのです。こんな事を続けていけば、日本人はまた貧しい水呑百姓に逆戻りです。

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