STAP騒動というのは結局、万能細胞作成方法の特許利権をめぐる争いであり、米国が完全に勝利しました。初めからSTAP細胞などは無かったと思いますが、特許を予め抑えておく為の方便なので良かったのです。特許出願人は、ブリガム&ウィメンズ病院(ハーバード)、東京女子医科大、理研となっていましたが、既に東京女子医科大、理研は権利を放棄しています。
STAP細胞は、弱酸性の刺激で作った万能細胞という触れ込みでしたが、申請された特許には、「弱酸性の刺激で」万能細胞を作るのではなく、「種々の方法でストレス刺激を与え」(無血清培養、低酸素培養等々)と、かなり範囲を広くして出願してあります。ですので、これからどんな方法で万能細胞を作り出したところで、この特許の範囲に含まれると判断されたら権利は主張できないのです。
関係者にとって不幸なことに、万能細胞作成方法の特許をめぐる戦いだったのに、問題がSTAP細胞があったかなかったか、データ捏造、学歴詐称、男と女というスキャンダルに摩り替えられ、専門家から一般人まで大騒ぎされて死人まで出ました。それが一連のSTAP騒動でした。
あらゆるものを手に入れた支配層、富裕層が最後に望むもの、それは秦の始皇帝と同じで、夢の若返り、不老不死です。再生医療はそういった望みに応える分野であり、莫大な利権がからむ場でもあります。そこに日本の理研がしゃしゃり出て、虎の尾を踏んでしまった。そういうわけです。