kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

ベートーヴェン ディアベリのワルツによる33の変奏曲(Op.120)

ディアベリ変奏曲は、ベートーヴェンの晩年に書かれたピアノ曲です。テーマと33個の変奏曲から成り、全てを演奏すると1時間前後もかかる大作です。

ピアニストの内田光子さんが、今年になって、この曲を録音し発表しています。YOUTUBEでも流されている紹介動画で「今まで書かれたピアノ曲のなかで、もっとも複雑で力強く独特な作品」と語っています。

同じように複雑で難易度の高い、ベートーヴェンの29番のピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」と、30番から32番のピアノソナタは既に録音済ですので、満を持してこの曲を手掛けたというわけです。

本作品は演奏も難しく、著名なピアニストの中でも、ごく限られた人しか曲の魅力を伝えられていません。

ベートーヴェンの他の曲は、機械的で速い演奏でも充分な魅力があります。しかしこの曲に限ってはそうではありません。音楽として聴かせるためには、独特の間合いや表現が必要です。特にフーガから最後のメヌエットにかけての部分です。テクニックだけではなく、高度に音楽的なセンスが必要となります。

弾き手が「この曲をどう解釈したのか」「どこまで理解しているのか」が、そのまま演奏に表れてしまう恐い作品でもあります。

第32番変奏曲のフーガ

第33番変奏曲のメヌエット
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ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 作品120

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