日本人はくだらない事で頑張るのが大好きです。
「努力することは楽しい」「苦しみが喜びになる」「毎日が忙しくて充実している」「どこまで頑張れるか自分を試すのが楽しい」などと、おかしな事を時々口走ったりします。
「頭は、使えば使うほど良くなる」と言う人もいますが、果たして、本当にそうでしょうか？ 質と量と方法を間違えていないでしょうか。「ボーっと生きていると○○ちゃんに叱られる」のだそうですが、彼らは常に周りを気にして、何を言われても直ぐに反応できるようピリピリと耳をそばだてる事を要求されているだけなのです。
「苦しむことは素晴らしい」というような嗜虐性は、日本人に共通して見られる傾向ですが、自分を大切に扱うことも出来ない人間は、他人をも粗末に扱います。親になると子供に「ワタシが頑張れたんだから、あなたにもできるはず！」と言うようになります。こうして平気で他人を虐げる社会が続いていくのです。変態嗜好の人も世の中には居ますから、一人で頑張る分には良いのですが、それを他人にまで強要するのです。
日本人は、マラソンや駅伝のようなものを見たり、くだらない記録に挑戦するのも好きです。リラックスして楽しんでいるのではなく、命運がかかっているとばかりに真剣です。
英雄として祭り上げられる運動選手は「才能ではなく努力だ」と強調します。勝っても負けても表情を変えず黙々と行動するアスリートが好まれます。ガッツポーズをしたり、野次で不快感を表す者は嫌われてしまいます。
無表情で何も考えずに生きるのが良く、インタビューを受ける理想的市民は増税について「日本のォ、財政をー、考えるとぉー、仕方ァ、ないー」などと答えます。日本の初等教育は世界一です。さらに彼らは機械のように休む間もなく働いています。
大戦前、外国の将校が日本軍の訓練を見たとき、ほとんど休憩を取らせないのに驚き、それを指摘したのですが、日本の士官は「奴らに休息など必要ありません、連中はどこでだって眠ろうとするのです」と応えたのだそうです。今でも日本人は何処でも眠る傾向があり、仕事もダラダラやるので、休ませる必要は全然無いのかもしれません。
世界に誇る母子健康手帳で管理されながら、有難い予防接種を受けることができ、子供の頃から健康管理は万全です。「社会人」となり、一生奴隷になる準備が整った事を宣言されますが、若人は未来への期待に胸を躍らせています。病気の恐ろしさや、これからは自助努力が必要な事をメディアから説明されても、視聴者は「いい人達だ、良い話を聞いた」と感じます。信じる者は救われます。
そんな彼らも老齢になると「俺達は今まで散々我慢して来たのだから、今度は世の中が自分の言うことを聞くべきだ」と考えます。若者を使役し、好き勝手な文句を言い、堪え忍ぶ様子を見て満足します。それでも彼らは道理に合った事をしているのだと信じ、好好爺のように笑っています。どんな時代でも子供や若者には根拠の無い希望があります。それをしゃぶり尽くすのです。
エサを運ぶ「働きアリ」のように、個々人は反目しながら出鱈目な事をしているが、集団としては何処かに向かっており、何かあると方向を変える、それを繰り返しているのが日本人です。
少数者が「何とかしなければ」と感じても、「国内の反日勢力が邪魔している」「世界が日本を陥れようとしている」と考えてしまいます。「我々は優秀だから、こんな馬鹿な事を敢えて行うはずがない」と信じていますが、そのうち「実は本当に何も考えていないバカだった」と気づくのです。出来得る限り、このような倭人には関わらない方がいいでしょう。
