kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

"今"に集中できるのは自己実現者と奴隷、そして認知症患者のみ

ストレス対処方について「科学的に」紹介した、あるTV番組を見ていたら、「過去、未来に囚われずに今に集中することが大切だ」と言うような説明をしていて、失笑してしまいました。

 

理論的にはその通りです。「欲求5段階説」で有名な心理学者、アブラハム・マズローは、自己実現を達成した人間において共通に見られる特徴として、「今」に集中することを挙げています。

 

しかし「今」だけを考えていれば良いという、順風満帆で穏やかな環境と意識に恵まれた人間はごく少数者です。ほとんどの人たちは、過去がどうであったかを省みて、未来においてどう行動するのが最適なのかを、常に考えていかなければいけません。

 

それを考えなくてもよい、非自己実現者は、末端の奴隷労働者たちです。洗脳にどっぷりと浸かっている限り、彼らは幸せです。ストレスも感じません。

 

また、前頭葉と側頭葉が委縮してしまった認知症(ピック病)患者も、長期記憶が出来なくなっている為、「今」に生きている人たちで、ある意味、幸せと言えます。

 

皮肉にも、人間的に頂点に達している自己実現者と、末端の人間の両方は幸せなのです。それ以外は、過去と未来に悩まされ続けるのです。