kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

肉体とは別に魂は存在するか

肉体とは別に魂のようなものが存在するのでしょうか。あるいは人間という生命体は完全に物理的要素から成り立っているのでしょうか。

 

仮に人間は物理的要素から全て成り立っているとして、さらに物質を完全に転送可能なテレポーテーション装置も発明されたとします。この転送装置は人間の全ての情報を符号化し、テレポート先でそのデータに基づき肉体を再構成するというものです。

 

ある人間Aを転送した際、テレポートした後の人間をA´とします。もし転送した結果、A´の体が死体でしかないのなら、そもそも人間は物理的要素だけから成り立っているのではないということになります。

 

もし転送に成功した場合ですが、A´についてみた場合、A´自身から見ても、周りの人間から見ても意識、思考、記憶、肉体に連続性があるので、AとA´は同一人物であるということに疑いを挟む余地はありません。それでは消え去ってしまったAから見るとどうでしょう。Aの意識は、テレポートした瞬間に途切れたままです。この場合、Aにとっては死を意味します。

 

もしこの物理世界を構築した高次の生命体の視点で考えるならば、これは問題です。このようなテレポートが可能なら人間の複製も簡単にできますから、A、A´、A´´というように、もとは一つであった命を、人間の手によっていくらでも複製して存在させることが可能になってしまいます。

 

しかし物理的な肉体とは別に、魂というものが存在するならば、こういう問題は起きません。テレポーションを成功させる為には、Aの魂をaとするならば、このaを、テレポートした際に、AからA´につなぎかえる事が必要になるのです。しかし肉体と魂がどう繋がっているのか、人間にとっては解けそうにも無い問題です。もし解けたならば、それこそ人間は不老不死の方法を手に入れることになります。

 

このように見てくると、肉体とは別に魂が存在するという心身二元論は妥当であるような気がしてくるのです。