太平洋戦争時に「バターン死の行進」というのがありました。白人の捕虜を熱帯の中で行軍させ、次々に死に至らしめた事件であり、今でもこの事で日本人は憎まれています。
ある日本兵はこのように述べたそうです。「日本軍は捕虜たちを残酷に扱ったと言われているけど、自分たちにはそんな自覚はちっともなかった。だって、炎天下であろうがなかろうが、日本軍にとっては一日10キロも20キロも歩くのは当たり前。いつも通りのことをやったら、捕虜たちがバタバタ倒れてしまっただけだ」
いかにも日本人らしい言葉です。日本人というのがいかに他者に対して、実は鈍感で冷淡であるかというのが良く分かります。また日本人特有の精神至上主義も影響しています。
日本人というのは頭の中ではっきりとした明確な道徳規範が存在せず、また心の声に耳を傾けるといった繊細なセンスも持ち合わせていません。あるのは仲間にどう思われるかという心配ばかりです。だからこのような事が起こるのです。