kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

冤罪につながる検査や証言

数学の分野で、ベイズ推定における偽陽性というものがあります。

例えば90%の確率で酒気帯びを判定できるテストがあったとします。そして実際に酒気帯びの人が100人中10人いたとします。

 

この場合、100人のうち、18人が酒気帯びと判断され、実際に半分の9人は確かに酒気帯びなのですが、残りの半分である9人はまったくの冤罪という事になります。すなわち、90%正確なテストであると言われても、上の様な条件だと、実際に正しいのは、たったの50%に過ぎないという事です。

 

似たようなケースとして、電車内での痴漢冤罪について考えてみましょう。女性のうち90%は、痴漢した加害者を正確に特定できると仮定します。しかし、残りの10%の女性は、誤った人を痴漢として判断し、申告するものとします。


満員電車の中の、その女性の周りに10人の男性が居たとして、実際に痴漢する人が必ず1人いるとします。すると被害女性は、90%の確率で、その一人(0.9人)の加害者を特定できます。

しかし10%は間違うのですから、9人のうちの10%、すなわち、0.9人を間違えて、痴漢と判定してしまう事になります。

つまり先ほどと同じように、冤罪となる可能性は半々である、すなわち、電車で2回、上にあるような前提で、痴漢が発生した場合は、1人は正しく痴漢として突き出せますが、もう1回のほうは、間違っている可能性があります。

このように、まれな事象をあぶりだすのに、100%正確とは言えないテストや証言を証拠として用いると、間違った判断をする確率が非常に高く、これが冤罪を作り出す要因のひとつとなっています。

 

検査の場合、複数回繰り返すことによって精度を高めることが出来ますが、この偽陽性の問題を知っていて、あえて行わない場合もあります。