kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

「漂流教室」

いつもの如く学校に登校した小学生達が、丸ごと、異世界に放り込まれ、自分達だけで生活することを強いられるという設定の作品です。何でもありの無法地帯において、自分達のルールを作り、強いものだけが生き残る世界が描かれています。
楳図かずおの作品全般に共通するのですが、一見、超常現象や異世界の恐怖を描写しているように見えて、実は一番、恐ろしいのは人間だというメッセージが繰り返し現れています。

見知らぬ世界に迷い込んだ後、真面目な教師や「給食のおじさん」といった大人たちが、本性をむき出しにして殺し合いを始めます。新しい環境に適応できない者達から、精神が崩壊し、脱落していくのです。