日本人は言葉を上手に扱えません。ですから、理性で相手を納得させることが出来ませんし、相手が理解することも期待していません。その代わりに彼らは嫌がらせをすることで、望むことを相手に強いるのです。
首都高の辰巳PAにブラインドフェンスが出来たそうです。人々が夜景を背景に、自分のクルマの写真を撮ったりしていた人気の場所でもありましたが、景観が台無しです。まるで、これを作らせた人々の「どうだ、嫌な気持ちになっただろうwww」という声が聞こえてきそうな光景です。
この国の為政者は「これで民が暮らしやすくなるだろう」「豊かになるだろう」という動機では動きません。反対に「国民が楽しむのは良くない。人々は我々の為に、汗水たらして働くように」とでも言っているかのような行動をとります。「民のかまどは賑いにけり」という時代とは随分隔たったものです。
各人がそれぞれ工夫し、自由にくつろいで楽しむ公園などは、こういった日本人の性質にもっとも合わないものです。そのため、様々な規制を作り、人々が集うことが無いようにします。河川敷でBBQを行うなどは許せない暴挙であり、何か事があれば非難の的となります。
人々が許されるのはカネを払って、国や企業が用意した「保養施設」において、指示された方法、範囲内で楽しむことだけです。「お上」にカネを払って許可を得なければ、「生命、自由及び幸福追求」の権利さえもないのです。
日本人は、相手に何かしてもらいたい場合、自分がまず相手に何かをしてあげるとか、理をもって説くのではなく、相手を追い込む方法を選びます。
一見、理屈を述べたり、情に訴えているようで、その実、周りからじわじわと相手を締め付けて行きます。日本人は、ことほど左様に、嫌がらせが好きな人々なのです。
彼らが目指すゴールは極めて残虐なものです。「不登校になればいいのに」「辞めればいいのに」「死ねばいいのに」といった具合です。明確にそれを意識しているのは未だ良い方です。むしろ、「正義のため」「みんなのため」「日本のため」などと自分を誤魔化している人が多いのです。
TVのワイドショーで珍しくアフリカの状況を採り上げていました。食料をめぐって暴動が起きているというのです。普段はアフリカのニュースをほとんど扱わない日本のTV 局がです。キャスターは芝居がかった滑稽な哀願口調でそれを伝えたあと、「アフリカ諸国に多額の支援をしている○国は債務免除をすべきだ!」と言い出しました。
つまり、「○国が支援してきたアフリカはこんな事になっています(ざまあみやがれ)」「債務免除をしない○国は酷い国ですね!」「こんな国でなくて良かったですね~。みなさんは暴動なんてしてはいけませんよ」「日本はいつも世界の平和を願っています」などなど、心配そうな表情とは裏腹に、幾重にも重なった傲慢さと底意地の悪さ、そしてそれを誤魔化す偽善が伝わってくるのです。
日本人は素直に他人を誉めることができません。それよりも貶めるのが大好きです。通販サイトのレビューを見ると、「箱が汚れていました」とか、難癖に近いようなものがあります。誉める場合でも、「あの主演女優は美人とは言えませんが…」といった妙な言葉を頭に付け加えます。
自分の意見が、周囲のものと異なった場合に、無条件に誉めるような文にしていると、見識を疑われかねないのです。突っ込まれる余地を作る事になります。ですから「必ずしもすべて賛同しているわけではないが…」という妙な言い訳が必要なのです。
このように日本人がやる事は、全てにおいて心がこもっていません。電車内で繰り返される五月蠅いアナウンス、工事現場で流れる自動音声の謝罪、受付ロボットの対応のように形ばかりです。「俺に手間をかけさせんな、ボケ」「ほら、これで満足だろ!」という人達なのです。
人々は己の下劣な欲望を、表面だけ綺麗にして満足させるのに一生懸命です。しかも「周囲から浮きたくない」という動機でそうしているだけです。いざ皆がやっているとなれば、どんな非道な事でもやってしまいます。
何ひとつ自分たちでは解決できず、ウソを並べて裏では陰湿な嫌がらせを繰り返すような人々が「インバウンドビジネス」とは、笑わせてくれます。カネを頂いて、嫌な思い出を売りつける、それが彼らの「おもてなし」なのです。