教師の横暴に業を煮やした中学生が、廃墟に立てこもって、7日間の反乱を起こすという物語です。冒頭において、まるで独裁政権の収容所、あるいはカルト教団かと見紛うような、指導者による、虐待、暴行、脅迫、窃盗、器物損壊などの非道な行為が描かれており、誇張はされていますが、これらは実際に聞いたことがあるものばかりだったりします。家庭では毎日の無意味な繰り返しにウンザリした夫婦が互いにヒステリックに喚きあっています。つくづく、よくこんな酷い環境で生きて行けるものだと、今見ると感心すると同時に思わず笑ってしまいますが、今でも何処かで続いているであろう悲喜劇です。