kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

「遠すぎた橋(A Bridge Too Far)」

欧州戦線において、アイゼンハワーが功を急ぐモントゴメリーの作戦を許可したところ、大失敗となって終わったマーケット・ガーデン作戦を描いた映画です。空挺部隊によってオランダの主要な橋を確保し、その間に地上部隊が攻め込むことによって、クリスマスまでに一気に方を付けようというものでした。

スター俳優を取り揃え莫大な制作費をかけた大作でしたが、本作戦に対してかなり批判的な内容となっています。

無謀な計画でありながらも将軍直々の作戦ということで誰も表立って反対することは出来ず、非現実的なスケジュール、根拠の無い楽観論で進言に耳を傾けない頑固なリーダー、批判的な部下の更迭、都合の悪い情報の隠蔽、末端に行くにつれ露になる官僚主義の弊害等により進行が滞り、犠牲者が増える中でも、作戦は進んでいきます。
最終的に撤退を決めた際、物見の塔において、責任者がそれぞれの感想を述べるシーンが印象的です。ある者は誰かを批判し、ある者は責任逃れの言葉を口にし、またある者はこの作戦の無意味さを総括します。しかし結局上層部は「本作戦は成功だった」とするのです。

(実際にこの作戦に参加した経験のあるJohn Addisonによるテーマ曲は、一見勇壮ですが、副旋律に悲壮なものがあります)

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