kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

この世は不安定だから、全てが存在し活動が生まれる 

宇宙のエネルギーの総和はゼロという考え方があります。物質と反物質が接触し消滅するとエネルギーが生じ、それとそれ以外のエネルギーを足したものと、いわば負のエネルギーとも言える重力がちょうど相殺するというわけです。

 

この宇宙は不安定な状態だからこそ存在していると言えるかもしれません。無の安定した状態から正のエネルギーと負のエネルギーが分けられ、正のエネルギーは粒子と反粒子となって物質を形作りました。無から何かが生まれたというのは奇妙な考えに思えますが、相殺されるからこそ、幾らでも大きなエネルギーや質量がこの宇宙で存在し得るというわけです。

 

人が作ったコンピューターの世界においても、電圧の差により2つの状態(これを0と1とラベリングして考えます)を生み出し、これによって人間が認識する多くのものを表現し2進法で計算を行うことによって、さまざまなシミュレーションが可能となっています。

 

この世界は複雑ですが、正と負というように、原則として2元論的なものを多く見かけることができます。

例えば人は男と女に分かれているから、互いを求めて行動します。人はエネルギー原である食糧と分かたれているから、食べ物を求めて常に動き回らなければなりません。睡眠と覚醒があり、昼と夜があるから人は働いたり休んだりするのです。夏は冷たいものを求めて、冬は暖かい物を求めて人はあれこれ活動します。善と悪という概念が分かれているからこそ、人はその間の適当なバランスを求めて思考し行動します。あるいは究極の自由、究極の秩序を求め、人はその間で永遠に彷徨い続けるのです。

 

宇宙全体は生まれてこの方、無秩序へと向かって動いています。人はこの無秩序のなかのごく一部分で、つかの間の秩序ある世界を構築しようともがいている存在なのかもしれません。

例え人間がいくらそのような世界を作ろうと活動しても、それは宇宙全体のエントロピーを増大させることにしかならず、またそれとは関係なく、宇宙は終焉を迎えます。

終焉自体は遠い未来のこととは言え、人間は自分の見える限られた範囲内でしか最善を尽くすことができず、また永遠に得られない答えを求めてさまよい歩き、結局は消えていく小さな存在なのです。