日本人というのは被害妄想が強く執念深いところのある人々です。
例えば狭い場所で男性の肘が当たったら女性が肘を押し返しているのを見ることがあります。最初に肘が当たったのは言わば過失なのですが、押し返すのは故意です。実際にこういった事で痴漢呼ばわりされて男性が逮捕されることがあり、女性は「絶対に許せない、厳罰を受けて欲しい」と言うわけです。
女性だけでなく日本人というのは「やられたらやり返すべきだ」と潜在的に思っている人が多いように思います。
プロスペクト理論というのがあって、人間は利益を大きくするよりもできるだけ損失を最小限にしようと行動する傾向があります。さらに損失ばかりで回復の見込みが薄くなると一か八かの行動に出ることがあります。日本人というのはことのほか損失回避傾向が強いのかもしれません。
ちょっとでも損をするのは嫌なので、買った製品に瑕疵があればすぐにクレームを入れます。不利益を蒙ったら復讐しないではいられないのです。さらに追い込まれると自暴自棄の行動に至ることもあります。
戦国武将の直江兼続があるとき、誤って無礼打ちにされた遺族から死人を返せと訴えられたのですが、直江兼続が慰謝料で納得してくれと言っても、遺族は相変わらず生かして返せとい言い張り、仕方なくその遺族を打ち首にしたというエピソードがあります。
このように日本人は昔から、大人でも聞き分けのない駄々っ子のようなところがあり、他人によって損をこうむったらその分をあがなって貰わないと納得しないところがあります。
日本では敵討ち、仇討ちというのが古くからあり執念深く相手を追い回しました。現在でも日本人は自ら手を下さないものの、死刑制度や民族的な恨みに基づいた戦争、権力や公務員による弱者への暴力や虐めが大好きで、これを肯定しています。
人が転落する様を見て嘲笑うのも大好きです。他人が被害をこうむり自分より下になってようやく安心するのです。
もうひとつ指摘しておかなければならないのは、日本人の被害妄想のひどさです。病気というほどではないのですが、外国がこの美しい日本を奪おうと攻めてくるので一致団結して戦わなければならないと思い込む傾向があるようです。
それは全くの事実無根ではありませんでしたが、そういった日本人の傾向を利用して為政者は日本人を集団として上手く使い私利私欲を満たしてきたのです。
子供向けの番組、古くは「ウルトラマン」から「エヴァンゲリオン」、そして最近では「進撃の巨人」などの内容を簡単にまとめると、どれも理由は分からないが侵略者が突然攻めてきて、登場人物は深く考える間もなく戦わなければいけないというものになっています。
必ずしも洗脳の意図があったとは思いませんが、日本人の「普遍的無意識」のなかに、こういった被害妄想が深く根を張っているように思われます。
日本人を貶めることが本ブログの趣旨ではなく、日本人には是非とも真実に目覚めて欲しいと願っているのですが、こういった攻撃性をバネにして頑張ってきた日本人も今では「自己責任」という言葉で上から容赦なく切り捨てられる時代になっているのです。