kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

ギターを愛したジョージ・ハリスン

ビートルズのメンバーだったジョージ・ハリスンは、かなり過小評価されているギタリストですが、ミュージシャンとしての彼の魅力や特徴を挙げてみます。

 

(1)ギターという楽器をこよなく愛した

ビートルズの他のメンバー、ポール・マッカートニージョン・レノンは、特にギターに拘りはなかったようにみえますが、ジョージはあくまでギタリストとしての立場を貫き通したように思えます。ビートルズを離れてからも、ジョージ・ハリスンはやはりギターに拘っていたように思えます。唯一、浮気した楽器というとシタールぐらいでしょうか。

 

(2)美しい響きの追求

彼は特にギターの和音(コード)の響きが好きだったように思います。ギターはチューニングが完璧でないために、コードを弾くと音が揺らぎ(にごり)ますが、反面、この独特の響きはギターの魅力でもあります。シンコペーションを多用し煌びやかで明るいギターサウンドを奏でている、"If I Needed Someone"や、"Here Comes The Sun"などを聴くとジョージの嗜好がよく分かります。

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(3)音色の追求

ビートルズ自体、初期のシンプルなロックンロールから、複雑で多様な響きや音色を持つグループへと変わっていきましたが、ジョージのギターの音色や奏法もかなりの変化をみせています。楽器というのは、まず音色が良くなければ音楽自体の魅力が失せてしまいます。良いギタリストというのは音色を作るセンスが優れているのです。

"The End"では、ポール、ジョージ、ジョンのギターソロをそれぞれ聴くことができます。ポールはハマリングオンやプリングオフを多用したやや速いが正確な演奏、ジョンは、歪んだ音でリズムに乗せて勢いで聞かせる演奏、ジョージは適度に歪ませたサスティーンのある音で、チョーキングを織り交ぜた、いかにもエレキギターらしいソロを奏でています。

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"My Sweet Lord"や"Real Love"では、心地よい、絶妙な音色、音程のギターを披露しています。こういったセンスがジョージは優れています。

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(4)メロディーよりも美しい和声への興味

彼は単音で弾くメロディーよりも、和声に興味があったようにみえます。"Something"では、半音づつ下がるクリシェを織り交ぜた美しいコード進行がみられます。スタジオ録音盤はアレンジが派手ですが、ギター単体の弾き語りのほうがその良さが分かるような気がします。

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ジョージの曲は、ポールのようにシンプルながらも美しいメロディーの曲、ジョンのような、意表をつくような拍子や構成、コード進行、そしてパワー感溢れる曲とは違う、あくまでギターを主体として、繊細なセンスでギターを弾きこむ事によって生まれたような曲が多いように思います。