子供が信号を守って横断歩道を渡ったのに事故にあうケースがあるという、新聞記事を読んだことがあります。思い入れたっぷりに、この記者は「こんな事はあってはならない」「社会から事故がなくなってほしい」と他人の言葉を通して書いています。
しかし速度や重量の異なる物体が交差する横断歩道で事故が起こるのは当たり前です。0%などというのはありえません。皆がルールを守れば0%になる等と言うのは、日本人お得意の精神至上主義です。統計的有意差がある程、こういう事故が多いのなら考えねばなりませんが、ルールを守っても過失は無くなる訳がありません。
ルールを守っていれば災害や事故から守られるはずだ、というのは甘すぎる考えです。日本人はさらにそれを越して、ルールを守っていれば何でも許されるとまで考えます。驕りです。
横断歩道を渡る際には、青であっても左右を確認する。これが懸命なやり方です。信号機などを無条件に信用してはなりません。