インターネットというのは便利なものですが、ほとんどの人はネットを利用する以上に、ネットを介して体制にコントロールされてしまっています。人々が賢くなるどころか馬鹿が大量増殖しています。ネットとは非常に効率の良い洗脳、世論誘導の道具なのです。
ナチスがラジオを大衆洗脳の効果的な道具として、各家庭に普及させた話は有名です。戦後はテレビがその役割を担ってきました。そして現在はインターネットという訳です。
インターネットの前身は軍事目的で作られたアーパネットですが、90年代前後に商用化されました。商用化にあたっては、インターネットの冗長性、可塑性、自己増殖性が大衆コントロールに非常に効果的だというのは早い段階で彼らは気づいていたことでしょう。
ネットでは購買にしても情報収集にしても、レコメンドにより非常に偏ったものに成りがちです。それはしばしばネットを統制する強者にとって有利な方向となります。
洗脳にあたっては、次の4つが大切です。
(1)思考の統制
(2)体制への依存度を高める
(3)悪いことは個人の責任とする
(4)表目上の魅力で人々を魅了する
ネットはこれらを実行するのに非常に効果的なのです。
1.思考の統制
(1)情報のシャワーを浴びせ余計な情報には触れさせない
(2)組織の教えに反する情報には、直ちに思考停止する習慣を身につけさせる
(3)自分で考える習慣を与えない
(4)常に忙しくさせる。
(5)全てを知らせる必要はない。また歪んだ情報も許される。
2.体制への依存度を高める
(1)孤独になる事への恐怖を覚えさせる
(2)ダブルバインド、ダブルスタンダード、朝令暮改、ローカルルールにより混乱、不安にさせ、他者承認欲求を強化する
(3)組織の外は敵だと教えられる
(4)組織に反旗を翻したら罰を与える。また集団でイジメや排斥を行う
(5)天災や戦争が直ぐにでもやってくる、しかし組織に従えは安全であると教える
3.悪いことは全て個人の責任とする
(1)誘惑、挑発をするが行為の結果は自己責任
4.表目上の魅力で人々を魅了する
(1)見せかけの幸福、平和を繰り返し唱えさせる
(2)将来のパラダイス、夢を見せる
洗脳というと大げさに聞こえますが、実は我々の日常において実にさりげなく行われているのです。