kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

組織のルールを破る愚かな日本人

こんな記事を見ました。異国で日本人通訳女性が一人頑張っているという一連のシリーズ物のひとつです。

製造業のラインで不良品が大量に発生し、その原因を突きとめようと、この通訳女性はメキシコ人作業員を問いただします。作業員はそっぽを向きます。その後、白人のマネージャーが現われますが、「お前は通訳なのだから、こんな事はお前の仕事ではない」と怒り出したというのです。

このマネージャーが言っている事には100パーセント義があります。およそ組織の中で決められた役割を守らず、あまつさえ上司に反抗すること等あってはならないのです。そんな事では効果的な組織なぞ望むべくもありません。この日本人女性は「カイゼン」の為なら組織の壁を破って進言、行動すべきだと考えていたのです。

その昔、指揮者の小澤征爾N響の楽団員全員に無断で練習をすっぽかされるN響事件というのがありました。若いとは言え指揮者です。それを集団でボイコットとはありえません。また音楽雑誌でこのような記事を読んだことがあります。チャイコフスキー交響曲第4番第3楽章を調子に乗って指揮していたら、終わった後、楽団員に「初めから十分効果が出るように作られたものだから、それ以上の効果を狙うのは危険だね」と諌められたと言うのです。「指揮が速すぎます」ならまだしも、音楽上の解釈を巡って指揮者を怒るなど考えられません。

これらは、日本人が効率的に組織で動く事が出来ずに、現代の経済戦争でも負け続けている理由が良く分かるエピソードです。 日本人は戦争においても経済においても、現場レベルの兵隊の自主性、精神性に依存しています。だから無能な上司や士官が跋扈する一方で、上司の意向を無視して勝手に動く兵隊が現われるのです。