kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。内容は逆説的、独断的な、空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールです。

スピード経営に求められる美的センス

スティーブ・ジョブズのような優れた先見の明のある経営者は、ある種の美的センスを備えています。何が売れるが、これから何が必要とされるのかを直感的に見抜きます。論理や理論はその後です。

しかし日本人の経営者は、これが絶望的なほどに欠けているのです。経営者だけでなく日本人全体と言うべきでしょう。ビジネスにおける美的センスの無さは、彼らが作るクルマのデザインを見れば明らかです。当たり前ですがクルマの見た目の格好良さは、売り上げに大きな影響を及ぼします。それにもかかわらず、相変わらず不恰好なクルマを作り続けています。労働者の為の実用本位のクルマだから、あるいは、デザインに投資する金が無いからという理由ではないのです。

欧米の経営者達が全て、美的センスにおいて優れている訳ではありませんが、美を受容する共通の感覚を備えているように思います。だから優れたデザイナーの作った新しいデザインを受け入れ、それを展開することが出来るのです。

日本人も、今何が流行っているかという嗅覚は持っていますが、所詮、誰かの物真似に過ぎません。優れた画家は黄金比が解明される前から、直感的に美しい絵を描いてきました。凡人が黄金比や様々な理論を駆使して写真を撮っても、それはただの綺麗な写真以下のレベルでしかありません。

そもそも多くの人が、ビジネス講座で、ロジカルシンキングだとか、ネゴシエーション、ヒューマンスキル、リーダーシップ、プレゼンテーション等を今更習っているようでは話になりません。そんなものは所詮、周辺的なもので、一人前の大人として入社する前から当然、備えていて然るべき能力です。

さらに今では、優れた決定をより早く行うことが求められています。兵法に「拙速なるを聞くも、未だ巧久なるをみざるなり」とあるように、遅い判断では必ず負けます。優れた速い判断は、直感から来ます。論理による演繹では求められません。拙速な策であるかどうかの分析や、戦術の策定はその後です。

ところが日本の経営者は、上に行けば行くほど馬鹿が現れると言われるように、調整型のサラリーマン経営者がほとんどです。上の人や周りの人達が言うことや、世間で流行っている事を鵜呑みにして素直に従うような愚鈍な人達です。

おまけに、こういう人達ほど、自分は頭が良いと思っているから始末が悪いのです。センスが無いので利益を上げる戦略やアイデアを思いつくことが出来ず、ひたすらコストカットで利益率を上げる事しか出来ません。現場の優秀な技術者を切り捨てて、自分達だけが生き残ろうとするので、もはや老害以外の何者でもありません。

このように現存する経営者では、到底、これからの国際競争に打ち勝つ事は望めず、ひたすら国民を搾取するような状況が、最貧国に堕するまで続くのです。