kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。知識ではなく新しい視点、考え方を提供したいと思っています。内容は逆説的、独断的な、投影や空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールであり、日本の発展に寄与する事を目的とします。(ここで言う日本及び日本人とはあたかもそれらを代表するが如く装うが、理性が未発達な為、感情的に動き、浅薄な信条に左右され社会に仇なしてしまう集団や人々を主に指しています)これらを通して人間に共通する問題をも探り散文的に表現していきます。

サービス業界における生産性向上

現在、サービス業界においても生産性の向上が進められています。ただし貧乏人向けサービス業と、富裕層向けのサービス業においては、その内容と意図が全く異なります。

貧乏人向けサービス業の生産性向上とは、出来るだけコストを切り詰め、出来るだけ安くサービスを提供することです。これではもはやサービスとは言えませんが(笑)、この手の究極のサービスとは、人手をまったく介さずに、客の行為だけですべてが完結するようなものです。以下にいくつか挙げてみます。

(1)客への提供価格をどこよりも安くする

(2)セルフサービスの推進

(3)従業員をこき使う一方で、コストを削減し給料は据え置き、もしくは低減(残業を減らし休日を増やす)

(4)作業を機械化、マニュアル化し、コストの安い短期契約の非正規労働者を使うようにする

(5)仕入れも出来るだけ安いものにする。安全性、信頼性よりも安さが大事

士気が下がらないよう、「いろいろな仕事が出来てやりがいがある、作業負担も軽減される、きちんと休日が取れる」等と言って労働者を丸め込むのが経営者の手腕に依る部分です。そして労働者が騙されている間に、熟練労働者から安いバイトに置き替えていくのです。

一方、富裕層向けのサービス業における生産性向上はこれとは全く違います。ITやRFIDをスマートに使って、在庫管理、商品管理、顧客管理を機械化し、余った時間で、客個々人に応じたきめ細かい人間的なサービスを提供するのです。One to Oneマーケティングのみならず、O2O2Rと言って、ネットできっかけを作り、実際に上客には店舗に来てもらい、上質なサービスを提供する事でリピーターになってもらうのが目的です。

このようにサービス業界における生産性の向上と言っても、貧乏人向けと富裕層向けでは全くアプローチが異なり、この二極化が加速しているのです。