保険会社のビッグデータ収集と格差拡大

現在、保険会社がウェアラブル端末を使って、個人毎に心拍数や体温等のデータをリアルタイムで集め、よりきめ細かい商品を提供できるよう、社内テストを行っています。個人毎に健康かどうかを、常時モニターしてくれるなんて、夢のような有難い話だと思うでしょうか?

この保険会社の目的はビッグデータの収集とその解析です。これからはその分野で、より多量な情報をもっとも蓄積した企業だけが生き残る時代なのです。データの解析はBI(ビジネスインテリジェント)を使って行います。一般向けの言葉としては人工知能と思ってもらえばいいです。

これら大量のモニターデータと疾病の記録から、個々人のどのような要素がどの病気に関係しているかが分かるようになります。具体的には、少量のモニターデータの動きのサンプルから、この人は早死にする、あるいはこのような病気にかかり易いという傾向が分かるようになるのです。当然の事ながら、そのような客は保険料を高くしたり、そもそも加入そのものさえ断るようになります。

不健康な体を持った人間は、言わば事故率の高いクルマに乗って、事故を繰り返しているようなものです。当然、保険の等級は落ち、保険料は馬鹿高くなります。収入と健康はある程度比例していますから、貧乏人はまともな医療すら受けられなくなります。

日本の国民皆保険制度は近いうちに廃止となり、加入した民間企業の保険を使って、医療サービスを受けるようになります。貧乏人は治療をあきらめざるを得ません。米国と同じように、盲腸の手術さえためらうようになるのです。風邪ごときで病院に行くなんて、とんでもありません。要するに、金持ちにはより高価できめ細かいサービスを、一方、貧乏人にはくたばりやがれ、と言う社会です(笑) こうやって為政者にとって役に立たない貧乏人は淘汰することが出来るという訳なのです。