kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。内容は逆説的、独断的な、空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールです。

人工知能の発達が示す今後

人工知能ビッグデータの活用が進んで、今の世は一昔前と比べて様変わりしています。それまで人間で無ければ無理と思われていた知的な作業をコンピュータで置き換えられるようになりました。

クラウド上での並列処理能力、スケーラビリティの向上により、処理の高速化、無限とも言えるような記憶が可能となり、自然言語解析やRFIDを利用したセンサーとそれらを結ぶインターネットによる情報収集技術の登場、さらには収集したビッグデータを分析する技術が進んだおかげです。今やコンピュータは人間とは比べ物にならない速度で学び、その経験則を活かす事が可能になったのです。

20年以上前に意思決定支援システムというのがありました。ワープロ表計算の機能に統計処理をパッケージングしたようなもので、せいぜい2次元の相関図に外挿して今後を予測するという程度のものです。複雑な多変量解析も出来ましたが統計の知識を持った人が必要でした。

現在の人工知能は自分で統計解析を行い、経験則を見出してそれを記憶していきます。人間とは比べ物にならない速度です。例えば株式売買です。10年前の売買プログラムは値動きを追い指示された値で売買する非常に原始的なものでした。

人工知能を使ったものはまるで違います。テクニカル分析だけではなく、膨大な政治・経済に関するニュースのテキストデータをネットから読み込み(500万件/日)、どのキーワードとどのキーワードが共起したら、株価はこう動くという様な経験則を学習していくのです。言わばファンダメンタル分析まで人工知能は行ってくれているのです。

既に従来のIT推進によって事務職の相当数が不要になってきています。管理職も大多数が不要になるでしょう。皮肉なものです。科学技術の進歩によって人間の仕事は楽になり、生活も良くなるはずでした。

しかし現実は、階層の上位に居る者以外は解雇を迫られるか、苦しい肉体労働を長時間にわたって行わなければならなくなったのです。新しい奴隷階級の出現です。我々が以前夢見ていたグローバル時代のユートピアは、とんだディストピアでした。

野心のある人間に残されたものは創造性でしょうか? しかし例えば音楽や文筆業やアニメ等はもはや、プロデューサー的な役割の人たちしか儲かりません。あるいはビジネスでマーク・ザッカーバーグとかスティーブ・ジョブズとかを目指しても、それは宝くじに当たるよりずっと難しい事です。大多数の人は諦めて、この世での奴隷の道を受け入れるしかないかもしれません。