kurukuru89’s blog

主に原始キリスト教、哲学、心理、日本人について、気の赴くままに語ります。内容は逆説的、独断的な、空想も交えた極論ですが、日本人覚醒への願いを込めたエールです。

音楽

ベートーヴェンの異色作、大フーガ(作品133)

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、「大フーガ」(作品133)は、ベートーヴェン後期における異色の傑作です。ベートーヴェンはホモフォニー(和声音楽)を極めた作曲家でしたが、後期になるとそれはやり尽くしたとでも言うように、フーガのようなポリフォニー(…

ベートーヴェンの隠れた傑作、弦楽五重奏(作品137)

ベートーヴェンが1817年に書いた、「弦楽五重奏のためのフーガ」(Op.137)は、2分少々の小品ながらも味わい深い傑作です。 「交響曲第8番」(1811年)と「交響曲第9番」(1824年)の間、そして「弦楽四重奏曲第11番(セリオーソ)」(1810年)と「弦楽四重…

ベートーヴェンの英雄に見る心地よい革新性

言わずと知れた交響曲第3番「英雄」は、ベートーヴェンの書いた交響曲のなかでも最高の傑作です。一片の和音から発展させた壮大な第一楽章、軽妙なスケルッツオ、得意の変奏曲による最終楽章、いかにもベートーヴェンらしい魅力に溢れた曲です。 特に第一楽…

ギターを愛したジョージ・ハリスン

ビートルズのメンバーだったジョージ・ハリスンは、かなり過小評価されているギタリストですが、ミュージシャンとしての彼の魅力や特徴を挙げてみます。 (1)ギターという楽器をこよなく愛した ビートルズの他のメンバー、ポール・マッカートニーやジョン…

ユニークなベートーヴェンの「熱情」第2楽章の和声の美しさ

ピアノソナタ第23番「熱情」というと激しい第1楽章や第3楽章が有名ですが、第2楽章もなかなか素晴らしいのです。緩徐楽章であるにもかかわらず歌うようなメロディーはなく、なんとも心地よいシンプルな和声がメインとなっています。最初にテーマとなる和声が…

ジミ・ヘンドリックスの独特の調律からくる響き

ジミ・ヘンドリックスはチューニングを低めにチューニングしていた事がよく知られています。一般的にチューニングを落とす理由は次の通りです。 (1)自分の声のキーに合わせる (2)音を歪ませた場合に低音弦での重量感を得る (3)弦のテンションが弱ま…

レッド・ツェッペリン「天国への階段」における純正律の調律

レッド・ツェッペリンの有名な曲、「天国への階段」のスタジオ録音版冒頭部分は少し不思議な響きを持っています。その秘密はアコースティックギターが純正律に近い調律にされているところにあります。 通常の平均律に近い調律ではこの感じがでません。ただし…

ギターにみる不完全な平均律の響き

音楽というのはキーが同じであるならば、純正律の方が美しい響きを得られます。しかしあらゆるキーに即座に対応する為、また曲中での転調が不自然にならない為に現代は平均律が基本となっています。ピアノやギターは特別の理由が無い限り平均律で調律するこ…

N響の演奏にみる日本人の協調性と暴走

N響がピアニスト、マルタ・アルゲリッチと競演したビデオがあります。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番なのですが、ピアノとオーケストラがずれまくって、まったく音楽の体を成していません。まずは、ぴったりと合っている模範例としてユジャ・ワンがアバ…